Sportsスポーツ

2017.09.07号掲載

VEGALTA SENDAI

ベガルタ仙台

スタジアムDJ大坂ともおが選手と対談 場外フリーキック

スタジアムDJ 大坂ともおが選手と対談 場外フリーキック

今回のお相手

MF

椎橋 慧也 選手

先輩の言葉励みに

ともお 昨季のけがを乗り越え、ようやくスタートラインに立った感じだね。
椎橋 あれほど長くサッカーをできなかったのは初めてです。精神的にきつかったけれど、先輩たちからの励ましがありがたかったです。市立船橋高の先輩の渡辺広大選手(J2山口)からも連絡があり、「今できることをちゃんとやらないと後悔する。けがこそチャンスだと思って頑張れ」という言葉が心に響きました。
ともお 心強いね。ルヴァン杯で最初に出た試合はどうだった?
椎橋 試合が始まった時、涙が出そうになりました。ピッチに立てて幸せだなと感じました。両親からは「見てくれている人はいるからしっかりやりなよ」と連絡がありました。けがで親にも迷惑をかけたので、もっと試合に出て楽しませたいです。

 

しいはし・けいや 背番号34
1997年6月20日生まれ
千葉県出身 177㎝/69㎏

一喜一憂せず継続

ともお 7月にはついにJ1リーグデビューを果たしましたね。
椎橋 高校時代の監督から「一貫してやり続けることが大事」と3年間言われました。いいプレーで浮かれたり、失敗して落ち込んだり一喜一憂せずに取り組めと。毎日の練習の積み重ねで試合に出て、チームが少しでも上位になるように貢献したいです。
ともお サッカーを始めたのはいつなのかな。
椎橋 3歳上の兄の影響で3、4歳のころ。年上の人たちを相手にして負けたり泣かされたりしても「もう1回」と食らい付いていました。
ともお 今は寮生活だけど誰と仲がいいの?
椎橋 常田(克人)選手ですね。高卒の同期なので相性がいいです。今一押しの芸能人は誰かなんてよく話し合っています(笑)
ともお 何だそれ。ちなみに椎橋選手の一押しは誰なの?
椎橋 女優の飯豊まりえさんです。テレビCMで見て「かわいい!」と思いました。僕と同じ千葉県出身なので勝手に親近感が湧いています。
ともお そうなんだ。20歳になったばかり。まだ若いから楽しんでサッカーをして僕らを喜ばせてほしいな。

(8月2日対談)

★常田選手は対談後、J2大分に育成型期限付き移籍した

20歳を記念し「2・0ポーズ」。今後の活躍に期待!


聞き手/おおさか・ともお

1970年6月19日生まれ。仙台市出身。ラジオパーソナリティーとして数々の番組DJを担当。現在Jリーグベガルタ仙台のスタジアムDJとして毎試合ホームゲームで、「GOAL!」の雄たけびを上げている。


ちょっとハーフタイム 飯尾篤史

野津田の復活が浮上の鍵

J1も折り返し地点を過ぎ、思うような結果を得られていないチームは夏の戦力補強に余念がない。
失点がかさむ浦和は守備の立て直しを狙ってDFマウリシオを獲得し、まさかの降格圏内に沈む広島はG大阪からパトリックと丹羽大輝を獲得した。
中位から抜け出せそうで、なかなか抜け出せないベガルタも、後半戦の逆襲を目指して新たな戦力を補強した。永戸勝也が離脱したサイドのポジションには名古屋から古林将太を、層の薄いセンターバックにはブラジルU−20代表経験のあるビニシウスを獲得。さらに、得点力アップを期待して、レフティモンスター・野津田岳人を迎え入れた。
広島の下部組織出身からトップチームに昇格した野津田は、昨季は新潟に、今季の前半戦は清水に期限付き移籍していた。入団会見で「左足のシュートを見てほしい」と語ったことからも分かるように、武器はパンチ力と精度のある左足のキック。これまで何度も「キャノン砲」のようなミドルシュートを相手ゴールに突き刺してきた。
広島時代には同期の浅野拓磨(現ドイツ・シュツットガルト)とライバル関係にあり、ともにリオ五輪代表候補に選ばれ、競い合った。
明暗が分かれたのは、2016年1月の最終予選直前だった。
15年12月のクラブ・ワールドカップで野津田は膝を負傷し、翌月の最終予選を棒に振ると、浅野は韓国代表との最終予選決勝で2ゴールを決めて大ブレイク。半年後には海外へと旅立った。
その後、野津田はトップフォームを取り戻せぬまま、期限付き移籍を繰り返している。
だが、シーズン途中でのさらなる期限付き移籍は、このままでは終われないという野津田の強い意志の表れだろう。今季のベガルタが採用する3−4−2−1は、野津田が在籍していた頃の広島と同じシステムだ。得意とする2シャドーの一角に入り、どれだけやれるか。
野津田の復活への思いと、上位に進出するというチーム全体の意欲が掛け合わされたとき、ベガルタが後半戦の台風の目になる。攻撃に違いを生み出す、レフティモンスターの左足に期待したい。

いいお・あつし

『週刊サッカーダイジェスト』記者を経て2012年からフリーランスに転身。専門誌時代には日本代表、仙台、G大阪、FC東京などの担当を歴任し、南アフリカW杯やカタールアジア杯などを取材。昨夏にはブラジルW杯も取材。サッカー専門誌やスポーツ総合誌、ウェブメディアなどに寄稿する。近著に『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)がある。