Sportsスポーツ

2017.12.07号掲載

VEGALTA SENDAI

ベガルタ仙台

スタジアムDJ大坂ともおが選手と対談 場外フリーキック

2017シーズンを振り返る

今回のお相手

トップチーム

渡辺 晋 監督

強い信念を持って

ともお 来シーズンの続投が決まり、率直に思うことは何ですか?
監督 歩みを止めたくないということが一番ですね。もちろん結果が全てなので、リーグ戦の順位は目標に程遠く納得していないです。ルヴァン杯もベスト4に入りながら、勝てた試合を落としたので満足できるものではありません。
しかし、チームは確実に変わり選手が楽しんでやっていると感じます。彼らがより躍動できるようなサッカーをしたいし、それを実現するためにチャレンジしたいと思っています。
ともお チャレンジという面でいうと、今季から導入した3バックは大きいと思います。ぶれずにやり通してこられたことがチームにとって良かったのでは?
監督 そもそも形ありきではなかった。昨年、いろいろと攻撃面のチャレンジができ、今までの積み重ねがあったからこそ3バックの方がいいと思ったのです。それを貫こうと腹をくくっていました。2015年までは試行錯誤というか紆余曲折がありました。けれども今年はやることが明確になって以前の形に戻そうとは一度も思いませんでした。選手も信じて付いてきてくれました。
ともお ずばり今季のキーマンは。
監督 石原(直樹)選手は欠かせない存在です。選手にいろいろと伝えてくれるし、周囲を納得させるクオリティーの高さがある。ピッチでいろいろな役回りを務めてくれました。

 

主体的に動く段階

ともお ルヴァン杯のホームでの鹿島戦で勝利した時の表情が、監督自身の手応えを物語っているようでした。
監督 みんなでやってきたことが形になった瞬間の一つだと思います。選手が構造を確実に理解し、動けるようになりました。今は一人一人が型を破って主体的に動いていく段階に来ています。今後プラスしていきたい新たな戦術も次々と浮かんでいて、来季へのモチベーションにもつながっています。
ともお 最後にサポーターへ一言。
監督 今季のスローガン「Be STRONG」が意味するような結果にならず、悔しい思いをさせたと思います。しかし、仙台のサッカーは確実に変化しています。このまま根気強く続けていけば、もっと強くなるはず。そう信じて、18年もこれ以上にないというくらいの熱い声援をお願いします。

(11月10日対談)

べガッ太が披露して話題の「集中!」ポーズを前に苦笑


わたなべ・すすむ

1973年10月10日生まれ。東京都日の出町出身。96年にコンサドーレ札幌に加入。仙台には2001年から04年まで在籍し、DFとして活躍した。コーチ経験を経て、14年に監督に就任。

おおさか・ともお

1970年6月19日生まれ。仙台市出身。ラジオパーソナリティーとして数々の番組DJを担当。現在Jリーグベガルタ仙台のスタジアムDJとして毎試合ホームゲームで、「GOAL!」の雄たけびを上げている。


ちょっとハーフタイム 飯尾篤史

若手と中堅 化学反応を期待

名波浩、高原直泰、長谷部誠、阿部勇樹と、歴代受賞者はいずれもその後、日本代表に選ばれた面々だ。
少し前の話になるが、ルヴァン杯のニューヒーロー賞にベガルタのFW西村拓真が選ばれた。この賞は日本のサッカー界を背負って立つような若手選手の登竜門的存在で、前述したように、過去にはそうそうたる顔ぶれが選ばれてきた。
ストライカーだった西村は今季、システム変更に伴い、セカンドトップに初めて挑戦したが、これが見事にはまった。ドリブル突破や相手ボランチとの駆け引きを覚え、ルヴァン杯では準決勝までの全10試合に出場して2得点2アシストをマーク。相手にとって怖い選手へと変貌した。
もっとも、成長著しい若手は西村だけではない。大卒ルーキーのDF永戸勝也は開幕スタメンをつかみ取り、7月に負傷離脱するまで連続出場を続けた。高卒2年目のMF椎橋慧也もルヴァン杯でのプロデビューを足掛かりに主力に定着。ベガルタユースから昇格2年目の佐々木匠もルヴァン杯で3ゴールを奪うなど、若い力の台頭が目立った。
渡辺晋監督の続投も決まり、来季はいよいよ上位進出を狙う。そこで気になるのが来季のチーム編成だが、ただ大型補強をすればいいというわけではない。
「たくさんの選手をとったからといって、名のある選手をとったからといって補強になるとは限らない。選手をとらないのも補強、伸びしろのある選手を育てるのも補強」
そう指南するのは1996年から鹿島の強化責任者を務める鈴木満強化部長だ。単純な足し算にならないのが補強の難しいところ。計画的な積み上げが問われるのだ。
鈴木強化部長の言葉に従えば、西村をはじめとした若手を主軸へと成長させるのも立派な補強なのだ。だとすれば、補強が必要なのは、彼らをサポートできる20代後半の中堅選手だろうか。2年前に獲得した三田啓貴のような。
今季育った若手が中堅選手と化学反応を起こす姿を想像する―。幸せなシーズンオフになりそうだ。

いいお・あつし

『週刊サッカーダイジェスト』記者を経て2012年からフリーランスに転身。専門誌時代には日本代表、仙台、G大阪、FC東京などの担当を歴任し、南アフリカW杯やカタールアジア杯などを取材。14年のブラジルW杯も取材。サッカー専門誌やスポーツ総合誌、ウェブメディアなどに寄稿する。著書に『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)がある。

    2017リーグ戦閉幕
    レディース・越後和男監督インタビュー

    常勝軍団 目指して

    マイナビベガルタ仙台レディース

    越後 和男 監督



    プレナスなでしこリーグの2017シーズンが終了し、マイナビベガルタ仙台レディースは昨シーズンと同じ4位だった。タイトル獲得を目指し初めて指揮を執った越後和男監督に、今シーズンを振り返ってもらった。

    ― この1年、長かったですか?

    越後 あっという間でしたね。新しいことの連続で、時が過ぎるのは早かったという印象です。

    ― 初めて指導した選手たちの印象は?

    越後 選手たちは指導したことに対してしっかり意図をくんでくれて、吸収力があって反応も早いですね。一方で、そこから応用するところが現在の課題です。実際の試合で状況に即したプレーを選び取ることが、さらに明確にできるように練習を重ねています。

    ― シーズン中に転機はありましたか?

    越後 まずは昨年までの得意な形を出しながら、できることを増やしていこうとしました。一方で、将来的にはボールをチームとして「握る」ようにしていけば、優勝が近づくというビジョンがあったのです。
    リーグ戦の前期が終わったところで、選手たちとよく話をして、トライしていくことにしました。後期になって、上位チームにスコアで大敗した後も選手たちと確認をしたのですが、内容面で手応えがあったと話してくれて、さらに成長するためにトライを続けることにしました。
    リーグ終盤には3連勝をしました。自分たちが能動的にアクションを起こして攻め、攻守の切り替えを早くしたことが勝ちにつながりました。
    もちろん優勝を掲げていましたから、もっと勝ちたかった。しかし将来このチームが常勝軍団になるためにどういうサッカーをしていくべきか、ということも考えて練習を進めてきました。

    ― 代表で活躍する選手も増えました。

    越後 全員が代表になってほしいと思っていますし、僕は普段の指導の中でも、将来的にW杯や五輪で日本が優勝するところにつながるようなサッカーをできるようにしていきたい、という思いがあります。各国の代表経験選手がいる中、練習でみんなが切磋琢磨(せっさたくま)しています。

    ― 普段のコミュニケーションで気を付けたことはありますか?

    越後 僕はこれまでも選手とよく話をしてきたので、あまり苦労はないのですが…。でも、試合が終わった後は、その1試合の結果だけを意識するのではなく、長い目で見て成長につながる言葉を必ず掛けるようにしています。

    ― 最後にサポーターにメッセージをお願いします。

    越後 来年は、今やっていることの質を上げて優勝争いをしたい。なでしこリーグを盛り上げる役割を果たしたいし、同時にこのチームから代表で活躍できる選手を何人も輩出して、なでしこリーグの中心になっていきたいと思います。サポーターの皆さんには、今シーズンのように試合を盛り上げてもらえるとうれしいです。

    (11月7日取材)

     

    ウォッチン!ベガルタ スカパーベガルタ実況担当 松尾 武さん 東北放送 ラジオ局 アナウンス部

    魅力あるチームに

    「確かな成長を感じる」ベガルタの今季だったのではないでしょうか。
    これまでの流れの中から生み出されたシステムとはいえ、ベガルタの「伝統」とも言える4バックを3バックに変更するというのは、外から見ると非常に大きな変化に見えました。これを1年を通して貫き通せるのか、それとも後退して元のやり方になるのか、開幕前はそこに注目していました。
    終わって思うことは、結果が出ない苦しい時期を乗り越えてやり抜いた今季のチームは見事だということです。しかも、徐々に進化を感じることができました。上位チームを相手にボールを保持し、効果的なパスを数多く出せるようになりました。来季も渡辺晋監督が指揮を執ります。今のスタイルのさらなる進化が楽しみです。
    課題は選手の引き留めでしょう。各ポジションで期限付き移籍の選手が重要な役割を担っています。来季も残留するか否かは、チーム編成で課題となります。さらに、今季のベガルタにどれだけのサッカー選手が魅力を感じたでしょうか。渡辺監督は「他チームの選手が『ベガルタは魅力的なチームなので、ぜひベガルタでプレーしてみたい』と思わせるようなサッカーをしたい」と話していました。この1年のチャレンジが、外からどのように見えていたのか気になります。
    クラブの規模でビッグクラブと対等に競うのは厳しい中、ピンポイントで補強をするベガルタに来季どのような力が加わってくるのでしょうか? 日々情報が気になる、オフのドキドキが始まります。

    VEGALTA SENDAI インフォメーション

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    年会費や価格、特典、申し込み方法などの詳細はベガルタ仙台SOCIO・FANCLUBのWEBサイトで確認を。

    問/ベガルタ仙台インフォメーションデスク
      ℡0570-064-564(平日11:00~19:00)