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| 7席のカウンター席のほかに、小上がりが2卓。親方の孝市さんと女将の祐子さんのあうんの呼吸の仕事ぶりは、店のどこにいてもよく分かる |
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ちまたでは仙台・宮城デスティネーションキャンペーンが始まったばかりだが、我々横丁組のデスティネーション(目的地)は、いついかなる時も横丁の良店である。今夜も自主的キャンペーン活動にいそしむため、いつもの3人で名掛丁センター街の「花祭り」へ。
午後6時の開店直後から続々と客が入り、あれよという間に満員御礼。親方の佐藤孝市さんは次々入る注文に手が忙しく、女将の祐子さんもすまなそうな笑顔をこちらに向けつつ、てんてこ舞い。その時である。「この店のいいところは、客の気持ちを察してくれるところですよ。他のどこで飲むより落ち着けます」。寡黙そうに見えた隣の男性客が、店の魅力を熱く語り始めた。その隣の男性も「親方はとにかく仕事が丁寧」と繰り返す。さらにその向こうの席の女性は「お通しが本当においしくて来るたびに楽しみなのよ」とほほ笑み、小上がりに座った男性もひと言「いい店ですよ、ここは」。こんな具合で、客が“寄ってたかって”店をほめるのだ。しかもどの人も、しんからいとおしそうに話すので、聞いていて心が温かくなってくる。
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| 宮城の食材を使った一品「仙台麩ときのこ色々の卵とじ」780円。きのこのうま味とだし汁をたっぷり吸った仙台麩は、酒のつまみにぴったり。 |
サンマのなめろうが運ばれてきたのを機に、ビールから日本酒「伯楽星」のひやおろしへ切り替えた。新鮮なサンマの身に味噌とネギの加減、実にあんばいが良い。思わずほおが緩む記者を、満足げに見ているのは親方…ではなく、先刻、親方の丁寧な仕事ぶりを絶賛していた男性。これも店への愛。
「ちっともお話出来なくてすみません」と忙しさが一段落した祐子さんがやってきた。大丈夫、お客さんたちが全部教えてくれましたから。ところでこの「バクライ」、注文してないですけど…。「あ、これはあちらのお客さまから」。祐子さんの手が指す方を見ると、新たな客がにっこり笑って「ここ、いい店だからしっかり紹介してね」。おいしいとどめを刺された。
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