デスク日誌

れるられる

 送られてきた原稿をチェックしていて、「ら抜き言葉」が目に留まった。「続けてこれた」「帰ってこれた」。立て続けに二つも見つかったから、「あれっ、自分の理解が間違っているのかな」と一瞬、迷った。
 「ら抜き言葉」とは(1)上一段活用(2)下一段活用(3)カ行変格活用−のいずれかの変化をする動詞を可能形にした時、「ら」が抜け落ちることを指す。
 文化庁の「国語に関する世論調査」によると、その代表格「見れる」「出れる」に至っては、「ら抜き」を使う人の割合の方が多いという。動詞と結び付いた「カ行変格活用」は、なおのこと誤りやすい。
 重宝しているのが、勝手に名付けた「よう・ろう法」だ。該当する動詞を勧誘形にしてみると、簡単に判別できる。「見よう」「出よう」と「よう」に変化した場合は「ら」が必要、「登ろう」「遊ぼう」といった「よう」以外だと「ら」は不要になる。
 「『ら抜き言葉』を可能動詞とし、受け身や尊敬語などと区別するのも一つの手」という考え方がある。言葉は生き物で変化するものだと理解しているが、現時点では一線を画したい。
(報道部次長 末永秀明)


2018年07月12日木曜日


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