デスク日誌

タイガーラグ

 本日の朝刊特集面にある今年の東北十大ニュースで、夏の甲子園で準優勝した金足農高(秋田市)の快進撃が3位に輝いた。社会現象となった「金足農旋風」は、流行語大賞の候補にも選ばれた。この話題を語れば秋田は今もみんな熱い。
 野球場での応援で秋田の多くの高校がブラスバンド演奏するのが「タイガーラグ」だ。攻撃時の得点チャンスになると奏でられる。
 学校ごとに曲調などが微妙に違い、ウェブで各校のタイガーラグが動画で紹介されていたりする。原曲はジャズのスタンダード・ナンバー。50年ほど前に秋田商高がアレンジして応援曲としたのが始まりらしい。
 秋田勢は2000年代になると低迷が続いた。勝てないもどかしさが、タイガーラグを存分に聞けない物足りなさに重なり合った。
 そんな思いをこの夏の金農フィーバーは一気に吹き飛ばしてくれた。近江高(滋賀)との準々決勝で、逆転2点スクイズで劇的にサヨナラ勝ちした場面の応援曲もタイガーラグだった。
 秋田の高校野球史を応援と音楽からのアプローチで彩ってきたタイガーラグ。金農の大躍進を後押しする力にもなったに違いない。
(秋田総局長 松田博英)


2018年12月29日土曜日


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