デスク日誌

古関裕而

 今年の野球殿堂入りが今月15日に発表された。福島市などによる団体が「特別表彰」での殿堂入りを目指して推薦した地元出身の作曲家古関裕而(1909〜89年)の名前はなかった。
 古関は「長崎の鐘」「イヨマンテの夜」といったヒット曲を作り、「露営の歌」など戦時歌謡も手掛けた。野球では阪神の「六甲おろし」や巨人の「闘魂込めて」、早稲田大の「紺碧(こんぺき)の空」、慶応大の「我(われ)ぞ覇者」などの応援歌を作曲。夏の甲子園の大会歌「栄冠は君に輝く」も有名だ。
 野球殿堂博物館(東京)によると、特別表彰は非公表で10人に絞り込んだ候補者から投票で選ばれる。古関は10人に含まれておらず、昨年11月末の候補者選定段階で落選していた。
 福島市が準備していたくす玉割りはお預けになったが、殿堂入りは数年を要する例が多い。古関の場合は推薦団体が昨年11月初めに発足したばかりだ。
 落選が判明した翌日の16日、地元の古関裕而記念館を訪ねた。「殿堂入りへの機運を全県、全国で高める機会を得たと考えたい」と学芸員。活動の継続によって古関の功績が改めて広く認知されると期待したい。
(福島総局長 安野賢吾)


2019年01月22日火曜日


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