デスク日誌

力、力、力

 同じ面にある記事の見出しは、単語や表現が重ならないようにする。そんな決まりをしゃくし定規に当てはめ、手直しするよう担当者に伝えると、「わざと使っているのですが」という答えが返ってきた。
 目に留まったのが「力」を使った言葉。メインとなる記事の見出しでは「一筆入魂 全力」、すぐ横の2番手の記事でも「学生が取材 地元企業の魅力」としていた。さらに見ていくと3番手、4番手でも…。結局、6本ある原稿全ての見出しに「力」があった。
 さまざまな内容の記事からなる紙面にあって、一つの言葉を全部の見出しに織り込めることは、めったにない。それをやってみようと思った、担当者の意欲にも応えたく、「力」を生かして整えることにした。
 統一感が欠かせないのでいずれの見出しも「力」が入る2文字の単語で締めることにして吟味。最後の5、6本目ともなると、いい案が浮かばず、担当者と二人して苦しんだが、何とかひねり出して完成させた。
 紙面は6日の朝刊宮城4県版。「ん、いつもとどこか違うぞ」。何となくでも気に留めていただけたのであれば、素直にうれしい。
(整理部次長 細谷隆)


2019年03月15日金曜日


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