デスク日誌

子を救うには

 「本当に子どもの命を救うというなら、仙台市独自の施策を打ち出してほしい」。今年1月、生後2カ月の双子の兄が衰弱死した事件を受け、児童虐待防止に20年間取り組む市民団体「キャプネット・みやぎ」が市に要望書を出した。
 死亡事例の多い0歳児。きょうだいは施設へ入所している−。児童相談所や関係機関が深く関わっていたにもかかわらず命を救えなかったことを踏まえ、スピード感のある検証と具体的な改善策を求めている。
 政府が3月に閣議決定した虐待防止策に照らし合わせれば、市は現場で対応する児相の児童福祉司を十数人増やさなければならない。1人当たりの担当を40ケースまで減らす方針も出されている。そもそも児相は、人口50万人につき最低1カ所必要とされている。キャプネット・みやぎは2カ所目の増設も求めている。
 この春の異動で編集局に戻り、久しぶりに児童虐待と向き合う関係者に話を聞いた。提起された課題は以前と同じ。人と予算の手当てに行き着く。施策の優先順位が上がらなければ、子どもの命は救えないのではないか。(生活文化部次長 足立裕子)


2019年04月17日水曜日


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