デスク日誌

夏の終わり  

 東京電力福島第1原発事故の刑事責任を巡り、東電の元会長ら旧経営陣の3人が強制起訴された裁判はきょう19日、いよいよ東京地裁で判決が言い渡される。
 総局で司法を担当する記者2人がこの日に向け、半年ほど前からこつこつと準備に取り組んできた。2人とも4月に仙台から赴任してきたばかり。まさに、ゼロからのスタートだった。
 資料や過去記事を取り寄せては丹念に読み込み、避難者や法曹界の関係者に直接会って話を聞いた。地道な取材は既に、双葉病院の現地ルポ(8日朝刊)、告訴団長ら関係者の思いに迫る連載(12〜15日朝刊)などとなって結実している。
 担当した2人のうち入社10年目の中堅は、本社で培った裁判取材の知見を存分に発揮した。緻密さと確かな分析力に今回も大いに助けられた。2年目の若手も先輩の足を引っ張るまいと、よく歯を食いしばった。
 この間、取材に没頭する2人を他の総局員3人は温かく見守り続けた。県内4支局からの助言もあり、あす以降も判決を踏まえた記事を無事展開できそうだ。
 息苦しいほど暑かった福島だが、秋の訪れがやっと感じられるようになった。
(福島総局長 佐々木篤)


2019年09月19日木曜日


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