デスク日誌

墓参り

 12月6日、岩手との県境に位置する三八地区を回った。恥ずかしながら八戸市以外の5町1村に行くのは初めて。懸案事項だった。
 最初の目的地は三戸町。『11ぴきのねこ』などを描いた漫画家で絵本作家の馬場のぼる氏(1927〜2001年)の故郷だ。ほのぼのとした温かみのあるタッチの絵が今でも好きだ。
 旧制福岡中を修了した馬場氏は1944年、〓若い血潮の予科練の…で知られる土浦海軍航空隊に入隊、特攻の訓練も受けた。当時の写真を見た記憶がある。つば付きの軍帽と七つボタンの制服姿。画風とは正反対の厳しい表情だった。
 三戸町は昨年、県議選を巡る選挙違反事件で混乱した。さながら津軽選挙…とやゆされた。補欠選挙で町議10人が入れ替わった。
 3月には早くも改選期を迎える。12月定例会で議長を除く13町議全員が一般質問に立った。「現職としての責務を果たしたい」と新人らが張り切ったという。
 ほほ笑むネコが彫られた墓に花と線香を供えた。雲の上の馬場氏もほほ笑んでいるだろう。気が晴れた。次なる目的地の田子町ガーリックセンター、新郷村のキリストの墓に向かった。
(青森総局長 長内直己)

〓は、庵点


2020年01月09日木曜日


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