デスク日誌

再開

 新型コロナウイルスの影響で収録ができず、一時休止していたNHK連続テレビ小説「エール」の放送が再開された。
 放送再開に合わせて、モデルの作曲家古関裕而を育んだ福島市中心部の街歩きを再開させてみた。市内は息が詰まりそうな暑さから解放され、だいぶ秋めいてきた。
 古関の上京後間もない1932(昭和7)年の市中心部の地図を載せた「電話番号簿から観(み)える街」(吉田修一著)。当時の河北新報社福島支局がJR福島駅そばの早稲町にあったのを見つけ、気になっていた。
 旧奥州街道と並行する西裏通りを南に進み、東安寺の山門を過ぎた最初の角を右に折れる。地図にもある裏路地の形状や店舗の屋号などから、この辺りだったのかと見当を付けた。
 社史によると福島支局は08(明治41)年4月にまず仲間町に開設され、その2カ月後の同6月に早稲町に移っていた。ちなみに今の総局がある北町への移転は57(昭和32)年。
 早稲町に近い栄町では大規模な再開発ビルの着工が2年後に予定される。往時の面影はさらに薄れゆくのだろうか。
(福島総局長 佐々木篤)


2020年09月16日水曜日


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