河北抄

 作家司馬遼太郎さんの小説『峠』(新潮文庫)が映画化されることになった。役所広司さんが演じる主人公は、越後長岡藩家老の河井継之助。この小説で世に知られるようになった侍だ。
 藩財政の立て直しや軍隊の洋式化などの藩改革を主導。戊辰戦争で新政府軍との戦いに敗れ、42年の生涯を閉じた。映画で人生がどう描かれるのか、2020年の公開を楽しみに待ちたい。
 その継之助が書いた日記や漢詩に関心をそそられた。仙台市博物館で開催中の特別展「戊辰戦争150年」。展示品には東北に限らず、奥羽越列藩同盟に参加した越後諸藩ゆかりの品も多く、長岡藩などの思いが伝わってくる。
 長岡では、応援に駆け付けた仙台藩士も継之助と共に戦っている。その様子は元石巻市教育長の阿部和夫さん(80)の著書『北越戦争』に詳しい。3日には仙台市青葉区の河北新報社で、阿部さんの講演会が予定されている。
 あす「文化の日」は明治天皇の誕生日でもある。明治が幕を開けた150年前の歴史を学ぶ休日も悪くない。


2018年11月02日金曜日


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