河北抄

 和食はユネスコ無形文化遺産にも登録された食文化。すしや懐石料理などが目に浮かぶ。しかし東北大大学院農学研究科の都築毅准教授(食品機能学)が世界に広げたいのは、和食ならぬ日本食だ。
 日本食とは、日本人が日常的に食べているもの。ご飯やみそ汁はもちろん、ラーメンやハンバーグなども含む。
 都築さんらは、10年以上に及ぶ研究で最も健康に良いのは「1975年ごろに日本で食べていた食事(75年型日本食)」であることを解明した。「和食にちょっと洋食を加えた食事」が特徴。この時代は肉や乳製品などの食材の流通が盛んになり、栄養のバランスが良くなった。
 「90年代ごろになると、一つの食材を取り過ぎるようになり、偏りが出てきた」と都築さんは語る。好きな食材だけを食べ過ぎて、メタボリック症候群や糖尿病患者の増加につながっている。
 バランス良く食べるために、忙しければコンビニの総菜を利用してもいいという。都築さんは「日本人の長寿は、日本食によるものだと証明し、世界にアピールしていきたい」と意気込む。


2018年11月08日木曜日


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