河北抄

 山登りの最中、「これ以上無理」と限界を感じたときにどうすればいいか。自分よりしんどそうな仲間の荷物を持ってあげると、不思議と力が湧いてくると聞いたことがある。
 「人のために働く」と医学的にも元気になることが知られている。オキシトシンという「愛情ホルモン」が分泌され、幸せを感じたり、免疫を高めたりして健康を維持する効果があるという。
 新年度も2週目に入り、早い会社だと職場に新入社員が配属されるころ。日中は先輩たちに仕事を習い、夜は酒場へ。緊張が解けぬまま、あっという間に一日が終わる日々が待ち受けている。
 新米のうちは「人のために働く」以前の段階ではある。ただ、職場の先輩たちにも一言。思いやりを持って新人に接するだけでオキシトシンが分泌され、自らのストレスを軽減することができる。
 仕事は自分の思いではなく、他者の思いや願いをかなえることだと思う。どうか率先して仲間の荷物を持ってあげられる人になってほしい。端(はた)(周囲)を楽にすることが「働く」ことだから。


2019年04月09日火曜日


先頭に戻る