河北抄

 水玉、花柄、パンダの顔…。色とりどりのとんぼ玉が1347個。東北と北海道のガラス工芸作家でつくる「北の匠(たくみ)の会」が先日、重い病気と闘う子どもを支援する東京の認定NPO法人に送った。
 とんぼ玉は「がんばったねビーズ」と呼ばれ、子ども自身が「頑張った自分をほめたい」という時に選ぶ。痛みに耐えて採血した時、化学療法を受けた時−。子どもたちは治療に応じてさまざまなビーズを受け取って、笑顔になる。
 北の匠の会が子どもたちの支援を始めたのは2011年秋。「東日本大震災で多くの人に助けられた。自分たちにできる恩返しがしたかった」と会長の工藤正昭さん(78)=仙台市太白区=。これまで送ったとんぼ玉は2万個以上になる。
 支援の輪をもっと広げようと、3月末、初めてとんぼ玉作りの無料イベントを泉区で開いた。会場には100人を超える市民が集まり、116個が完成した。
 「つらい治療を乗り越える励みになりますように」。澄んだ輝きにはそんな思いが込められている。闘病中の子が集めるビーズは1人で900個にもなる。


2019年04月16日火曜日


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