河北抄

 朝の通勤でバス停に降りた瞬間、かばんに軽い衝撃を感じた。歩道を走ってきた自転車が接触したのだった。20代ぐらいの男性が歩行者を縫うように去っていった。もう一歩前に出ていたらと考えると、薄ら寒い思いがする。
 自転車はあくまで車両の一種。走行レーンのある広い歩道も一部にあるが、車道の左側を走るのが原則だ。
 宮城県警のまとめによると、昨年の自転車が関係する交通事故は946件とピーク時の半数以下に減っている。だが、自転車側の過失が重い事故はここ数年横ばいで、昨年は41件あった。
 全国では、歩行者を死傷させた際の賠償に数千万円を求められる例も増えている。仙台市が制定した自転車の安全利用条例が今年1月に施行され、自転車保険への加入が4月から義務付けられた。
 罰則がないためか、浸透はまだまだのようだ。条例が制定された昨年秋に行った市のアンケートでは、自転車に乗る人の加入率は5割ほどだったという。
 保険に入るのは安全運転の意識が高い人。あの若者、入っていないだろうなぁ。


2019年05月20日月曜日


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