河北抄

 東日本大震災後、被災した保育所や幼稚園などを訪れ、紙芝居や人形劇などを披露してきた「みやぎ子どもの文化を支援する会」が、今月末で活動を終える。
 結成は2011年7月。仙台市内で長年、絵本の読み聞かせや昔話の語りなど、児童文化に関わる活動を続けてきた11団体が連携して支援組織を作った。
 「人のぬくもりや生きる希望が感じられる絵本や支援を届けてほしい」。つながりのある国内外の仲間から託された義援金で、津波で流された机や紙芝居などを贈った。おはなし会、わらべ歌、影絵…。各団体の持ち味を生かし、350回近くお楽しみの時間を届けた。
 「子どもたちが笑顔になり、疲れ切っていた保育士さんたちに『ほっとできた』と言われたことが印象に残っています」と代表の酒井文子さん(80)。おはなしのおばちゃんたちが来て、楽しいことやってたな−。子どもの心に、そんな思い出が残ったらうれしいという。
 メンバーの多くは70代。会の活動に区切りは付けるが、団体ごとに子どもの想像力を育んでいくと張り切っている。


2019年07月11日木曜日


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