河北抄

 女性の農業者を講師に迎えた料理教室に行った。メニューは米粉を使った野菜シチュー。市販のルーを使わずに作るとあって、受講者はみんな興味津々。
 思いの外に作り方は簡単だった。具材を煮込み、豆乳で溶いた米粉を加え、軽く混ぜれば完成。ホワイトソースのようなとろみ。そして、胃に優しい味わい。満たされた気分に浸った。
 米粉は水に溶けやすく、グルテンを含む小麦粉と違って、だまになりにくいのが特色だ。油の吸収率も低く、お好み焼き、天ぷらなどにも向いている。
 団子など和菓子の材料に使われ、以前は身近な食材だったが、使う人は少なくなった。一方、パンやパスタ、洋菓子などに業務用では幅広く使われるようになっている。小麦アレルギーの人でも食べられる食材としても注目だ。
 いま、1人当たりの米の年間消費量はたった53キロ。ピークだったころの半分まで消費は減少した。講師を務めた女性農業者のように、日々の食卓を飾る簡単な使い方を教えてくれる人さえいれば、再び米粉は身近な食材になれるのでは。


2020年02月10日月曜日


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