河北抄

 梅雨が続く。どんよりした空。じっとりとした空気。たまの晴れ間がありがたい。九州を中心に豪雨被害が相次ぎ、いたたまれない思いを募らせる。
 豪雨被災地の報道に「もっと避難所の様子を伝えてほしい」と仙台市泉区の市名坂東町内会長の草貴子さん(60)は感じている。東日本大震災時に避難所を運営した経験を基に、要支援者や感染症対策を他の女性役員と模索してきた。
 新型コロナウイルス禍で行動制限を迫られる中、毎日の食事、トイレ、洗濯はどうしているのか。子どもたちの状況は−。草さんは「女性だからなのか、現実的なところが気掛かりです」と言う。
 昨年10月の台風19号で吉田川決壊の直撃を受けた宮城県大郷町でも、中粕川行政区長の赤間正さん(69)が空模様を注視する。台風では人的被害がなかった一方、雨がやんだ後に高台の避難場所から危険な川沿いに戻った人もいた。
 「昨年の経験を振り返る機会を今後つくり、災害時に100パーセント避難できるようにしたい」。水害要警戒の時季に備えの心構えを新たにする。


2020年07月20日月曜日


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