河北抄

 「こどもの日」というと5月5日のイメージだが、実は11月20日も。国連が制定した「世界子どもの日」に当たる。子どもの権利条約が1989年のこの日に採択されたことなどに由来する。
 条約の精神を暮らしの場で具体化しようと、国連児童基金(ユニセフ)が提唱する「子どもにやさしいまちづくり」が世界各国で進む。守られ、保護されるだけではなく、意見を言い、社会に参画する。子どもならではの感性に気付きを求めて声を聴き、地域づくりに生かす。
 英国やドイツでは住宅地の生活道路を歩行者と自転車優先にし、遊び場に変えた。「子どもを生み、育てたくなる環境になった」と好評という。
 2年前、日本ユニセフ協会が北海道ニセコ町や奈良市など全国5市町に子ども関連施策の点検を依頼した。日本型の「やさしいまち」のモデル確立が狙い。東北では唯一富谷市が選ばれ、子どもの視点に立った施策へ見直しを進めている。
 子どもに優しい街は、誰にとっても優しいはず。同じ社会の一員として「小さい人」の思いに耳を傾けたい。


2020年11月21日土曜日


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