河北春秋

 師走を迎えた天童市のグラウンド。白い息を吐きながらボールを追うサッカーJ2山形の選手の間に、ひと際大きな声で練習をもり立てる若者がいた。上山市出身で山形城北高2年の半田陸選手だ▼今季、ユースに所属したままトップチームの試合に出られる2種登録をした。球際の強さや判断の速さを武器に守備的MF、サイドバックをこなす。トップチームの出番はなかったが、9、10月にマレーシアであったU−16(16歳以下)アジア選手権では日本代表の主将を務め、飛躍をとげた▼身長176センチながらセンターバックで全6試合に先発。心身のタフさが増したほか、グラウンド内外で仲間を鼓舞し、2006年以来の優勝とペルーで来年開かれるU−17ワールドカップ(W杯)出場権獲得に貢献した▼U−17W杯とトップチームでの活躍が当面の目標。2018年に招集された日本代表50人中、Jリーグクラブのユース出身者は約半数を占める。山形ユース育ちの半田選手にも将来、フル代表で躍動してほしい▼来季はJ3に八戸が加わり、J1仙台、J2山形、J3盛岡、秋田、福島と東北6県にJリーグクラブがそろう。地元で力をつけてきた半田選手。その背中はきっと、各クラブの育成組織で夢を追う少年たちの刺激になるはずだ。(2018.12.17) 

 


2018年12月17日月曜日


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