河北春秋

 スローガンは「つよく優しく美しく」。東京都世田谷区の日本女子体育大は日本初の女性メダリスト人見絹枝ら多くの五輪代表選手を育てた。創始者は「日本女子体育の母」と称される二階堂トクヨ(1880〜1941年)だ▼現在の大崎市三本木で生まれ、教員生活を経て英国に2年間留学。1922年、大学の前身となる二階堂体操塾を開設した。心身共に健康で独立した女性を育てる方針に基づき、全寮制の学生たちに集団による体操やダンスを教えた▼がっしりとした体形で明るくさっぱりとした性格。創立の翌年、関東大震災で塾舎が半壊し、資金繰りに苦労した。女性がスポーツをすることへの偏見と戦い、必要性を発信する雑誌を創刊した▼NHK大河ドラマ『いだてん』で14日、女優の寺島しのぶさんによる二階堂が初登場した。12年のストックホルム五輪で惨敗した金栗四三に「国民の期待を裏切った原因は」と詰め寄り、周囲の度肝を抜いた。誰にでもズバズバと発言した二階堂らしい場面だった▼「二階堂トクヨ先生を顕彰する会」の佐藤武一郎会長(89)=大崎市=は「意志が強く、やると決めたら最後までやり抜いた」と説明する。ドラマは今後、女性選手らの活躍が描かれる。子どもたちに夢や希望を与える展開になるはずだ。(2019.4.22)


2019年04月22日月曜日


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