河北春秋

 世界の人々を救ったといわれる医師がいる。イタリア人のカルロ・ウルバニさん。世界保健機関(WHO)職員としてベトナムに勤務した2003年、新しい感染症を認定した。重症急性呼吸器症候群(SARS)。世界で8千人がかかり1割が死んだ▼ウルバニさんは患者を治療した同僚らが次々倒れる中、治療を続けたという。彼の情報を受けWHOは世界に警報を発し流行を食い止めた。ウルバニさんは自らも感染し46歳で死去。妻と子ども3人が残された▼昨年末、中国・武漢市で発生した新型のコロナウイルス性肺炎は、遺伝子の型がSARSに似ているそうだ。同市に滞在した神奈川の男性がこのウイルスによる肺炎を発症したことが確認された。国内での確認は初▼武漢で死者が出たが、専門家は感染確率が低く、まだ騒ぐ状況ではないと強調する。ただ、SARSも当初は人から人への感染は限定的だった。今回のウイルスもSARS同様、性質が変わる可能性があり、監視が必要らしい▼中国は30億人が帰省や旅行で移動する春節シーズンを迎えた。感染拡大が心配される。感染経路はくしゃみなど。私たちができる対策は流行中のインフルエンザと同じという。有効なのは手洗い、うがい、マスク着用など。皆さん、実践していますか?(2020.1.18) 


2020年01月18日土曜日


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