河北春秋

 JR東京駅で新幹線に乗った米国人が驚いた。「ミッキーの貸し切りなの?」。東京ディズニーランド帰りの人たちが皆、ミッキーマウスの大きな縫いぐるみを抱えて座っていた。昔のことでうろ覚えだが、日本人のディズニーランド好きを表すジョークだ▼年齢や性別に関係なく、誰もが、いつ行っても楽しめる。ディズニーランドが「夢の国」と呼ばれ、愛されるゆえんだろう。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い休園していた東京ディズニーランドとディズニーシーがきのう、約4カ月ぶりに営業を再開、園内に歓声が戻った▼明るい話題の一方で、すっきりしない話も。東京都が公表した、新型コロナウイルスの感染状況や医療態勢を伝える新しい指標の7項目のこと。「東京アラート」を改定したものだが、警戒の呼び掛けや休業要請のための数値基準を示さなかった▼数字ではなく全体像を把握することに重きを置いたということだが、小池百合子都知事にしては歯切れが悪い。再度休業要請をすると、協力した事業者へ支払う協力金で、都の財政が逼迫(ひっぱく)する。そんな心配が頭をよぎるのだろうか▼感染者数は首都圏を中心に増加傾向にあり、第2波の襲来が現実味を帯びる。夢の国の扉が再び閉ざされることにならなければいいのだが。(2020.7.2) 


2020年07月02日木曜日


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