合格への近道は、早めの対策!! 2023年度宮城県高校受験総合ガイド

「人は皆、それぞれに優れた資質がある」の真実に立ち、内なる才能を啓（ひら）いて輝かせること。この建学の精神である「個性尊重」の教育は、単に特長を伸ばすだけではなく、常に温かい眼差（まなざ）しで生徒の人間性を育み、社会で幅広く活躍できる人材の育成を目指している。

【沿革】1894年、仙台市東三番丁に｢仙台数学院｣を創立、1900年「東北中学校」を北一番丁に設立、五十嵐豊吉が初代校長に就任した。48年学制改革により「東北中学校」「東北高等学校」「東北商業高等学校｣を設立、60年に東北商業高等学校および東北高等学校を統合して「東北高等学校」と改称、普通部･商業部を設置した。93年よりコース制を導入し、総合型高等学校へと改編、2004年には全コースが共学となる。22年、泉キャンパスに栄泉コースを設置し、現在2キャンパス6コース体制となる。また12年、日本大学にとって初の「教育提携校」となり、推薦入試での入学者数が大きく増加している。

青葉区の「小松島」と泉区の「泉」、二つのキャンパスに6コースがある。全コースで「SDGs」に関する学習を推進し、教育理念「至誠」「忍耐」「勤勉」の心で、ただ学ぶだけでなく学校生活のあらゆる面での実践を重視。生徒はもちろん教員も率先して「学校資料のペーパーレス化」などを進め、身近な問題から世界全体の問題の解決へとつながっていることを意識して取り組んでいる。

創進コース 国公立大学・難関私立大学への進学を目指す。

文理コース 有名私立大学現役合格を目指す。

文教コース 大学・専門学校・就職などあらゆる進路希望に対応する。

スポーツコース アスリートへの成長を促し、スポーツ選手やスポーツ指導者の育成を目指す。

栄泉コース 大学・専門学校・就職などあらゆる進路希望に対応する。

総合コース 学び直しに力を入れ自信を持って社会を生き抜く力を育成する。

【泉キャンパスの取り組み】
泉キャンパスの栄泉コースとスポーツコースでは「進学選抜クラス」を設置し、大学進学教育に力を入れている。自分の好きなことをとことん学べる「キャリア実習」は泉 キャンパス最大の特徴。制服以外での登校も可能な金曜日の「カジュアルフライデー」など他校にはない取り組みにより「個性尊重」の教育を実践している。

◇キャリア（進路）学習
高校卒業後の進路は人それぞれ。だからこそ、高校時代の進路学習が重要になる。本校では一人一人に合った卒業後の人生設計に役立てるため、さまざまな講習会を企画・開催。時代の先端を意識した講習会はいずれも好評で、在校生たちは毎回真剣に集中して受講している。

【主な講習会】
アントレプレナーシップ講習会、マイナビlocusフィールドスタディ、ホンダテクニカルカレッジ講習会（ホンダNSX体験同乗あり）、ライフプラン講習会、スタートアップ講習会、大学ガイダンス、専門学校ガイダンス、就職ガイダンス、面接試験講習会、自動車整備大学校実習研修会　その他多数

県内トップクラスの48の部活動（同好会含む）は本校の伝統と強み。硬式野球部は甲子園で準優勝、バレーボール部は2005年に全国「三冠」、ソフトテニス部は数多く全国優勝し、女子ゴルフ部は全国５連覇、ゴルフ部男子も14年に全国制覇を果たした。宮城県団体30連覇を誇る水泳部、国体準優勝経験のあるアイスホッケー部、柔道部、陸上競技部、自転車競技部、ライフル射撃部、少林寺拳法部なども数々の優勝を果たし、全国大会でも活躍。卒業生には数多くのプロ選手を輩出しており、その活躍は現在も続いている。2004年には漫画部が漫画選手権（漫画甲子園）で優勝するなど文化部も活躍している。また、学校行事も充実。

30の運動部、18の文化部は生徒の個性を伸ばす絶好の機会となっている。eスポーツやパソコン、ビブリオバトルなど活動が多様であることも本校の部活動の大きな特徴。高校生からでも始められる部活動が多いこともうれしいポイント。

これからの時代、欠くことのできない生徒の「生きる力」育成の一つとしてICT教育を推進。日々の連絡事項から授業、探究学習、部活動の記録など高校生活全般にわたって1人1台の「iPad」を活用している。学校ではWi-Fi環境が整備され、iPadを用いた授業はもちろん「調べ学習」や「学習アプリ」にも対応。ストレスなくICT機器を使いこなせる。
また、本校の「個別最適化の学習」の一つ、東北大の現役学生による個別学習支援は「めきめきと学力が向上する」と生徒から大好評。