
とうほくドローンeye/屋根ふき替え 大内宿
街道を行く旅人からは見えそうにない屋根の上。手慣れた様子の職人たちが、かや(ススキ)の入れ替えにいそしんでいた。
江戸時代の宿場町のたたずまいを残す大内宿(福島県下郷町)は、かやぶき屋根の一大群生地。道の両側に50戸近く並ぶ。雨風に耐えて黒っぽくなったものばかりかと思うと、明るい茶色の屋根もちらほら。ふきたてのススキの色。
「新しくなったかやぶき屋根には、見る人を癒やす独特の色合いや雰囲気があります」と大内宿観光協会長の佐藤一夫さん(64)。
かまどやいろりの煙でいぶされなくなってかやぶき屋根の寿命も短くなり、大内宿では15年ほど。職人とススキは今も地元で賄い、訪れる人をもてなす。
(写真部・小林一成、庄子徳通)
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思いのままに空を舞って大地や海を見渡したら、どんなに楽しいだろう。そんな見果てぬ夢をかなえてくれるドローン(小型無人機)と共に、東北のあちこちを旅してみた。
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2018年6月14日