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とうほくドローンeye「おくのほそ道」編(13)松島/月海にうつりて

 恋い焦がれた松島にたどり着き、高ぶった様子で芭蕉は記す。
〈扶桑(ふそう)第一の好風にして、凡(およ)そ洞庭・西湖を恥(はじ)ず〉
 名だたる中国の湖にも劣らないこの国第一の景勝地には、無数の島々が浮かんで、濃い緑の松に潮風が吹き渡っていた。
 松島の「奥の院」と称された雄島にも渡った。「この島は古くから、霊場としての性格を有していたようです。浄土への入り口とも伝わっています」と瑞巌寺宝物課学芸員の堀野真澄さん(38)。
 島には〈松の木陰に世をいとう人〉の姿も。草の庵(いおり)から松かさを焼く煙が立ち上る。どんな暮らしぶりかと立ち寄ったりしているうちに日が暮れ、月の光が松島の海を照らしていた。
 元禄2(1689)年、旧暦5月9日の月を芭蕉は飽くことなく味わい、〈あやしきまで妙(たえ)なる心地〉になっていた。

(写真部・庄子徳通、小林一成)

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2019年12月22日

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