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とうほくドローンeye「おくのほそ道編」(8)岩沼/め覚(さむ)る心地

 天高く岩沼の空へ伸びる「武隈(たけくま)の松」。二木(ふたき)の松とも呼ばれたように、一つの根から2本の幹が見事に分かれている。古くから歌枕になった。
〈生ひそめし根も深ければ武隈の松に小松の千代をならべむ〉は『源氏物語・薄雲』にある光源氏の一首。寄り添う幹に人と人との絆を託している。
 目が覚めるばかりの素晴らしさだった、と記した芭蕉は〈桜より松は二木を三月越(ごし)〉と詠む。岩沼に着く頃には桜はもう終わっているだろうから松を見てほしい、という門人のはなむけの句に応えた。  いかに長命の松でもいつか命が尽きる。芭蕉が見たのは5代目だった。今の松は明治の初めに岩沼の呉服商、作間万吉が植えた7代目になる。
 「郷土の誇りですから保存に努めていきます」と岩沼市教育委員会の武田裕光さん(47)。絶やさないよう、8代目の準備をしっかり進めているという。 (写真部・庄子徳通、小林一成)

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2019年9月30日

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