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とうほくドローンeye「おくのほそ道」編(5)福島/かたはらの古寺

 源平争乱の昔。奥州藤原氏の下で、豪族の佐藤基治が今の福島市辺りを治めていた。その子の継信、忠信は源義経と共に出陣した。
 軍記物語で語り継がれたこの名高い兄弟に思いを寄せて、芭蕉は菩提寺である医王寺に赴く。曽良の『旅日記』は、まず境内を見て回ったと記す。
 本堂の奥に今も薬師堂がひっそり建っている。辺りには佐藤一族の墓があり、兄弟の石碑も。寺には今も弁慶が背負ったという笈(おい)が伝えられている。<笈も太刀も五月(さつき)にかざれ帋幟(かみのぼり)>と芭蕉は詠んだ。  医王寺住職の橋本弘史さん(54)は「かざれと命令調にしたのは、義経主従への思いが強かったからでしょうか」と話す。
 佐藤兄弟はついに故郷に帰らなかったが、物語は続く。悲しむ母親を、兄弟の妻2人は鎧(よろい)姿で慰めた。手柄を立てて無事戻るはずだった夫に成り代わって。
(写真部・庄子徳通、小林一成)

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2019年6月22日

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