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とうほくドローンeye/おくのほそ道編(10)多賀城/文字幽(かすか)也


 かつて「おくの細道」と呼ばれた道があった。今の仙台市宮城野区岩切の七北田川沿いに延びていたらしい。仙台をたった芭蕉もその道をたどった。目指したのは多賀城にあるという歌枕「壺(つぼ)の碑(いしぶみ)」。
 こけに覆われて銘文がはっきりしないが、多賀城の歴史が刻まれている。ようやく読み終えた芭蕉は<千歳の記念(かたみ)、今眼前に古人の心を閲(けみ)す>と涙を流さんばかりに喜んだ。
 「壺の碑と伝えられる石碑がそのまま残っていた。それがよほど感動を与えたのでしょう」。多賀城市史跡案内サークルの大橋光雄会長(72)が、芭蕉の心中を推し量る。
 現在は「多賀城碑」と呼ばれ、多賀城跡にある建物の中でたたずむ。周囲の丘陵は奈良、平安の昔に国府が置かれた地。謎めいた古代のみちのくを解き明かそうと、発掘調査がこれからも続いていく。
(写真部・庄子徳通、小林一成)

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2019年11月10日

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