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とうほくドローンeye/おくのほそ道編(1)白河/旅心定まりぬ

はるか北の山々へ消え入る一本の道は、旅人をみちのくへいざなう。道の東側の山裾に広がる森に「白河の関」があったという。赤紫のフジの花が新緑の木々を彩っていた。
 江戸を出た松尾芭蕉が白河に着いたのは元禄2(1689)年4月20日、今の暦で6月7日。それまでは「心もとなき日」だった。みちのくに入って、旅を続ける心が固まったと『おくのほそ道』に記す。
 白河の関越えは昔から正装が習わしだったが、持ち合わせていない芭蕉は白い卯(う)の花(ウツギ)で我が身を飾る。「この季節になると、芭蕉の旅が目に浮かぶようです」と白河関の森公園の斎藤仁園長(63)。
 風流な旅心をしのばせるかれんな卯の花が、ちょうど白河で咲き始めた。
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 「松島の月」に憧れて芭蕉がみちのくへ向かったのは、330年前の春。門人の曽良と足早に巡った旅の軌跡を、空のドローンと共に訪ねてみた。
 (写真部・庄子徳通、小林一成)=次回は6月下旬の予定

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2019年6月5日

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