コラム

持論時論

宮城県の美術館移転方針案について、読者の皆さんから河北新報朝刊「持論時論」のコーナーにさまざまな意見が寄せられています。紙面に掲載された投稿を筆者の許可を得て転載します。

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移転予定地の災害リスク、適切に評価を

私が外交官だった頃、一時帰国の合間に宮城県美術館(仙台市青葉区)によく行っていた。青葉山・川内地区の静寂な環境の中にあり、心も落ち着く。

元外務省参与 迫久展(67歳・仙台市青葉区)2020年11月4日
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「マアヤン」に込められた原爆の記憶と祈り

宮城県美術館(仙台市青葉区)の前庭に置かれた野外彫刻「マアヤン」の制作者、ダニ・カラバン氏が、宮城野区に県美術館を移転する県の方針案に対し、反対していることを、問題に取り組む市民団体が明らかにしたことが、10月2日の本紙朝刊で伝えられた。

東北大大学院医学系研究科教授 虫明元(62歳・仙台市青葉区)2020年10月29日
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創作を支える教育機能 維持できるか

宮城県美術館(仙台市青葉区)には「創作室」というアトリエがある。正面玄関に至る回廊の中庭を隔てた向こう側である。県民が何か「作品」らしいものを創作したいと思った際、予約なしに訪れて自由に利用できる教育普及部の活動スペースだ。

東北福祉大鉄道交流ステーション学芸員 鈴木佳子(57歳・仙台市青葉区)2020年10月27日
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環境も野外作品の一部、移動は破壊を意味する

宮城県美術館(仙台市青葉区)の移転計画に対する反対運動が、仙台市民から宮城県民、全国に広がっていると聞きます。高名な建築家・前川国男の設計した美術館となれば、日本の損失であると、県に異議申し立てされるのは当然でしょう。

環境造形作家 佐藤達(74歳・パリ)2020年10月21日
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県民会館とは異なる性質、期待できぬ相乗効果

宮城県は、仙台市青葉区にある県美術館について現地改修、移転新築の両案の長所や短所を日本総合研究所(東京)に検討させ、秋以降に方向性を示し、年度内には基本構想の策定を目指す見通しだという。

元劇場プロデューサー 竹村公人(75歳・仙台市太白区)2020年9月29日
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美しい施設を活用し存続させよう

宮城県美術館(仙台市青葉区)の移転計画にまつわる県民からの投稿が止まらない。芸術活動に携わっている方はもとより、実に多様な視点での意見に学ぶことばかりだが、どの意見にも通底しているのは、建築を含めた美術への愛にあふれていることだ。

東北大白菊会事務局長 大村昌枝(63歳・仙台市太白区)2020年9月23日
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美術館は都市の顔 時間をかけて幅広い議論を

「美術館には、そこでしか語れない物語がある」。これはひと頃、NHKのテレビで流れていた「世界美術館紀行」のイントロの言葉である。

前東北学院大学長 松本宣郎(76歳・仙台市太白区)2020年8月28日
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歴史と先達の思いが創る 唯一無二の景観

仙台市の街中を緩やかに流れる広瀬川。蛇行するこの川によって形成された段丘に目を付けたのは、仙台藩祖・伊達政宗である。政宗は地形を巧みに利用した武将とも言われる。

東北大名誉教授 蟹沢聡史(83歳・仙台市太白区)2020年8月28日
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財源論による正当化が民主主義を破壊

仙台市青葉区の宮城県美術館で先日、「ウィリアム・モリス展」を観覧した。モリスが自然豊かな田舎に住居を構え、森や花、鳥といった生命への感性を育み、作品に反映していった軌跡が再現された素晴らしい展示であった。

医師・東北大大学院生 矢坂健(29歳・仙台市青葉区)2020年8月21日
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資源生かし、周辺一帯を「猫ワールド」に

移転か現地改修かで揺れる宮城県美術館(仙台市青葉区)の問題。本欄にもさまざまな意見が寄せられているが、私は一つ趣を変え「猫」をキーワードに、美術館とその周辺の風景を点描してみたい。

無職 三島隆司(70歳・仙台市太白区)2020年8月2日
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機能性高い美術館、現地改修で経費削減を

日本を代表する彫刻家佐藤忠良氏。宮城県大和町出身で県美術館と付属の記念館には、同氏から寄贈のほぼ全作品を集めている。かつて講演に訪れた児童文学者で編集者でもある松居直氏は、建物や環境の素晴らしさを絶賛し、絵本作家に呼び掛けると、「ぐりとぐら」シリーズなどで知られる、やまわきゆりこさんら著名作家から数多くの原画が無償で寄贈された。

前宮城県美術館長 有川幾夫(68歳・仙台市青葉区)2020年7月20日
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「建てるとは住むこと」を学べるか

東北大川内キャンパス(仙台市青葉区)で2月15日、「美術館と公共性の未来」と題するシンポジウムが開かれた。学内の教員、学生のみならず、市民も多数参加し、200人近くが4時間半にわたって討議を行った。

東北大教授 森一郎(57歳・仙台市青葉区)2020年4月12日
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観光資源として作品の充実とサービス向上を

唐突に提示された宮城県美術館の移転・新築にさまざまな意見が飛び交っている。ほとんどが反対の立場である。主な理由は、現在の建物は著名な建築家の設計によるものなので残したい、現在の立地環境は美術館に適している、というものである。

東北大名誉教授 宮崎正俊(82歳・仙台市青葉区)2020年3月19日
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躯体は健全、当たり前の手入れで100年もつ

宮城県美術館(仙台市青葉区)の移転・新築が取り沙汰されています。私は前川国男先生の下でチーフとして設計と監理に携わり、その縁で佐藤忠良記念館の設計と監理も大宇根建築設計事務所が手掛けました。

建築設計事務所顧問 大宇根弘司(78歳・東京都町田市)2020年3月9日
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環境と共にある作品 移設は破壊行為

美術作品には特定の場所との深い関係の下に成立し、設置場所を動かせないものがある。宮城県美術館の移転・新築問題について、2月13日の「声の交差点」で丸山裕子さんが環境造形作品移設の不可能性について述べられていたが、ここでは、移設が破壊行為につながる所蔵作品と諸問題についてより具体的に提起したい。

法律事務所勤務 那須香緒里(28歳・仙台市青葉区)2020年3月6日
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鑑賞にふさわしい環境を優先すべし

宮城県美術館(仙台市青葉区)の移転問題について個人的に考えたことを述べたい。私はそれほど多く県美術館に行っていないが、家族は特別展があるたびに足を運んでいる。

添削指導員 小林広子(37歳・登米市)2020年3月4日
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建物の活用へ財政問題含めオープンな議論を

村井嘉浩宮城県知事は就任以来十数年、大企業誘致や東日本大震災対応などに力を発揮してきた。高く評価していいと思う。しかし昨年11月、宮城県美術館と県民会館(仙台市青葉区)を移転・集約する方針が突然県から公表された。

医師 伊藤健太(52歳・仙台市青葉区)2020年2月14日
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広瀬川が生んだ立地、文化施設にふさわしい

いま議論になっている宮城県美術館(仙台市青葉区)の移転新築問題に関して、意見を述べたい。宮城県美術館は1981年、広瀬川に臨む川内に開館した。

東北大名誉教授 蟹沢聡史(83歳・仙台市太白区)2020年1月28日
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移転候補地に大型ギャラリー新設を

降って湧いたような、宮城県美術館移転問題がマスコミをにぎわしている。移転には反対の意見が圧倒的に多いことが分かった。

宮城教育大名誉教授 渡辺雄彦(86歳・仙台市太白区)2020年1月27日
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価値ある建物と環境を引き継いで

仙台市青葉区川内にある宮城県美術館を宮城野区の仙台医療センター跡地へ移転させるという県の方針案が有識者懇話会で了承されたという記事をネットで読み、驚いた。

主婦 佐野のぶ(77歳・仙台市青葉区)2020年1月23日
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有形無形の芸術的資産が育まれた

仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)と宮城県美術館を、同市宮城野区の仙台医療センター跡地に移転・集約する方針案を県が発表したことは、県内の美術・芸術関係者にとどまらず、一般県民の間に大きな波紋を広げている。

美術家 前宮城県芸術協会理事長 大場尚文(78歳・富谷市)2020年1月13日
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県民の議論を県政に反映させよう

宮城県美術館の移転・新築方針が降って湧いたように出てきて大変驚いている。なぜ移転しなければならないのか、明確な理由が分からない。

元宮城県職員 二階堂通正(76歳・仙台市若林区)2020年1月6日
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公共施設の耐用年数をどう考えるのか

宮城県が、仙台市青葉区川内の宮城県美術館を東京エレクトロンホール宮城(県民会館)と合わせ、宮城野区の仙台医療センター跡地に移転、新築する方針だと報道された。

医師 中井祐之(80歳・仙台市泉区)2019年12月22日
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長年かけて育てた環境を守って

仙台市青葉区川内にある宮城県美術館を宮城野区の仙台医療センター跡地へ移転させるという県の方針案が有識者懇話会で了承されたという記事をネットで読み、驚いた。

会社員 木村益枝(41歳・米ワシントンDC)2019年12月20日

社説

宮城県美術館の移転問題をテーマにした河北新報の社説です。

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宮城県美術館移転断念/効率優先に異議共感呼ぶ

仙台市青葉区川内にある宮城県美術館の移転について、村井嘉浩知事はきのう、移転を断念し、現地に残す方針を表明した。「美術館の持つ価値は何物にも代え難い」。幅広い県民の声が、厚い行政の壁を突き動かした。

2020年11月17日
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宮城県美術館の移転/やまぬ声尊重し歩み寄りを

仙台市青葉区川内にある宮城県美術館の移転を巡る問題は、11月から年末にかけてヤマ場を迎える。仙台医療センター跡地(宮城野区)への移転構想を、県が突如として有識者会議に示したのは昨年11月のことで、はや1年になる。

2020年11月3日
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宮城県美術館の移転/目立つ粗さ もっと丁寧に

仙台市青葉区川内にある宮城県美術館を移転する構想を巡り、さまざまな意見が寄せられている。

2020年8月27日
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宮城県美術館の移転/「コロナ後」見据えて慎重に

「緑豊かな広瀬川のほとりにあってこそ、ふさわしい」「迫り来る財政難を前に、県有施設を集約することで負担を軽減したい」

2020年7月8日
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宮城県美術館の移転/結論急がず対話を続けよう

美術館など公共の文化施設が全国で建ち始めたのは、1960年代とされる。
その後、ゆとりと娯楽を求めて競うように建設された。ここまでは愛好家向けの箱物の位置付けだった。

2020年3月15日
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宮城県美術館の移転/丁寧に進め最善の道探ろう

多くの見直しを求める声にもかかわらず、従来の方針を貫くのか。さまざまな意見を踏まえて次善の道を探るのか。一つの節目を迎えたと言えよう。

2020年2月4日
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宮城県美術館の移転/立ち止まって熟考尽くそう

仙台市青葉区川内にある宮城県美術館を、宮城野区の仙台医療センター跡地に移転し、新しい県民会館と一体化する方針案が示されて1カ月になる。

2019年12月19日
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宮城県美術館の移転/唐突感否めず 多方に影響

仙台市青葉区川内にある宮城県美術館を、東へ約5キロ離れた宮城野区の仙台医療センター跡地に移転させるという。2000席の音楽ホールを有する新しい県民会館と一体化して新築する。

2019年11月29日

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