健康野菜アシタバ「多くの人に」 東松島・八木さん、種まき作業

八木さん、育苗ポットに種を入れる根気のいる作業を黙々と

 東松島市浜市地区で今月下旬にアシタバの植え付けが始まるのを前に、同市小野町、農業八木登喜雄さん(72)方のビニールハウスで野菜のアシタバの種まき作業が行われている。

 県などの関係機関の勧めで、市が買い取った東日本大震災の津波で被災した宅地跡を活用し、栽培を始めてから7年。八木さんは「今年も安全・安心なアシタバを多くの消費者に届けたい」と話している。

 種まき作業は2月10日にスタート。128あるマスの育苗ポットに、種を1、2粒ずつ入れる根気のいる作業を八木さんは黙々とこなしている。植え付けまでに1200〜1500個の育苗ポットを仕上げる予定という。

 2012年にアシタバの作付けを始めた八木さん。地元雇用を図るため会社を設立し、パートなどの中高年女性を6〜8人雇い、栽培に取り組んでいる。寒い場所での栽培は難しいとも言われていたが順調に収穫。当初33アールだった作付面積も、現在は70アールまで拡大した。

 「昨年は猛暑の影響もあり、一昨年に比べて若干生産量は落ちた分、天候次第だが今年は挽回したい」と意気込み、今年の生産量は約3トンを目指している。

 八木さんのアシタバは豊洲市場など首都圏などに出荷する一方、八木さん自らが命名した「源生林あしたば『幸せに菜』」のブランド名が定着。市場を通して料亭やレストランで天ぷらやおひたし、サラダなどに利用され、評判を呼んでいる。

 土壌改良材などの製造販売を手掛ける仙台市泉区の会社が関心を示し、アシタバを原料にした健康補助食品も販売。「血糖値が下がった」「長年悩まされていた便秘が解消した」「70代なのに血管年齢が30代になった」などの声が愛用者から寄せられ、注目を浴びている。

 八木さんは「アシタバを粉末にして、うどんやそば、お菓子などに練り込んでも良いかもしれない」とアイデアを語り、さまざまな活用法も探っている。


2019年03月05日火曜日


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