町内唯一の「女川薬局」、移転し営業開始 無菌調剤室も配備

テープカットして女川薬局の開設を祝う関係者

 石巻薬剤師会が運営する女川町内で唯一の薬局となる女川薬局が4日、町中心部で営業を始めた。東日本大震災後、町地域医療センター敷地内のプレハブ施設で運営していた店舗が移転した。新しい女川薬局の開設により、震災後初めて町内に常設の薬局が設けられたことになる。

 女川薬局は、町地域医療センター近くの高台に建設された。木造2階、延べ床面積は約150平方メートル。総事業費は約7500万円で、地域医療復興事業として県の補助金を活用して建造した。薬剤師5人と事務職3人が常駐し、プレハブ施設で運営していた体制を維持した。

 在宅患者のための点滴などを調合する「無菌調剤室」を備えた。無菌調剤室は石巻地方ではここだけ。同業者も共同利用できる設置基準を満たした。

 開設式が現地であり、関係者がテープカットして新しい施設の完成を祝った。

 石巻薬剤師会の渋谷和彦会長は「調剤や健康相談だけでなく、住民が気軽に立ち寄ってもらえるような薬局にしたい」と意気込んだ。

 須田善明町長は「住民が安心して暮らせる環境の整備に向け、一緒に取り組んでいきたい」と述べた。

 震災で町内にあった薬局4店舗は全て津波で全壊した。県薬剤師会が2011年11月に町地域医療センター敷地内に女川薬局を開設した後、15年11月には運営主体が石巻薬剤師会に移管された。


2019年03月05日火曜日


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