石巻港でバイオ発電、2023年運転開始予定 10日に住民説明会

発電に使用される木質ペレット(左)とパーム椰子殻

 再生可能なエネルギー電源「マルチ電源」を開発・提供しているレノバ(東京都中央区)が、石巻港雲雀野埠頭(ふとう)に面した県有地で「石巻港バイオマス発電事業(仮称)」を計画している。発電事業の説明会を10日、石巻グランドホテル(午後1〜3時)と、東松島市コミュニティセンター(午後5〜7時)で開く。参加無料。

 バイオマス発電事業は、北米で製造された木質ペレットとパーム椰子(やし)殻を燃料に使用。将来的には地元を中心とした東北地方の木材チップの受け入れも検討し、林業の活性化にも貢献していきたい考え。

 出力は7万4950キロワット規模。発電した電気は地元石巻をはじめ、東北地方で使ってもらう。約4.1ヘクタールを発電用地、約4.4ヘクタールを燃料置き場として活用。発電施設の稼働に伴う二酸化炭素の削減効果は年間約25万トンを見込んでいる。

 計画では2020年8月に着工、23年5月の運転開始を目指し、20年以上の発電事業を行う。発電所への燃料運搬や工事・運転保守など地元企業との協業に加え、オペレーターを中心に約20人の地元雇用創出にもつなげる。

 レノバのコーポレート本部広報室の田中伸和室長は「漁業者ら関係者から話を聞き、発電所の冷却方式を海水冷却から日本初となる空冷方式に変更したことで、発電所からの温排水の発生はない」と、環境面に十分配慮していることを強調する。

 説明会は、県環境影響評価条例に基づき、環境影響評価準備書と要約書を県に提出したことから、内容や事業計画を一般市民に知ってもらうのが狙い。出席者の意見に耳を傾け、事業計画を進める方針。

 レノバは2000年に創業した東証1部上場企業。太陽光・バイオマス・風力・地熱など複数の再生可能なエネルギー電源「マルチ電源」を開発・運営。全国各地で地域に根差した発電事業を展開している。

 バイオマス発電は秋田市で既に実施。地域産材の電力や雇用創出が高い評価を受け、16年度東北再生可能エネルギー利活用大賞を受賞した。現在は福岡県と徳島県でも準備が進められている。


2019年03月08日金曜日


先頭に戻る