3.11 東日本大震災からきょうで8年 心の復興、解探す

雄勝湾で建設が進む防潮堤。空前の規模の復旧復興工事は、被災地の風景を変容させながら進む

 石巻圏2市1町で6000人の死者・行方不明者(関連死含む)を出した東日本大震災は11日、発生から8年となる。空前の規模の復旧、復興工事を経て、震災事業の軸足は被災者の心の復興へと移る。

 住宅の全半壊が4万7442棟に上った石巻圏で、住まいの再建は大詰めを迎えた。災害公営住宅は今月末までに3市町計6416戸が完成。防災集団移転、土地区画整理の事業は完了し、コミュニティーづくりが本格化している。

 未曽有の災害が及ぼす困難は続く。新しいまちでは地域の急速な高齢化と住民の孤立の問題が深刻化する。国、県、市町は被災者の心のケアを最重要課題に挙げ、対応策を探る。

 2020年度までの国の復興・創生期間は最終段階に入った。有事から平時へ。非日常から日常へ。復興の解を探す取り組みに終わりはない。

<石巻地方、行方不明者いまだ701人>

 県がまとめた震災の被害状況(2月28日現在)は、表の通り。震災による犠牲者は、石巻市が直接死3277人、関連死275人の計3552人で、行方不明者は420人となっている。東松島市は直接死が1066人、関連死66人の計1132人で、行方不明者は23人。女川町は直接死が593人、関連死22人の計615人で、行方不明者は258人となっている。

 住家被害は、石巻市で2万43棟が全壊、1万3049棟が半壊となったほか、東松島市が全壊5519棟、半壊5558棟、女川町が全壊2924棟、半壊349棟となっている。


【東日本大震災の主な被害状況(2月28日現在、県まとめ)】
=単位は人、棟、人口は2010年国勢調査

     人 口  直接死  関連死 行方不明 住家全壊 住家半壊
石巻市  160,826  3,277  275   420   20,043  13,049
東松島市  42,903  1,066  66   23    5,519   5,558
女川町   10,051   593  22   258    2,924    349


◇3市町で追悼行事

■石巻市

 追悼式を午後2時40分から河北総合センターで開く。参列者全員で震災が発生した午後2時46分に黙とうをささげる。

 石巻合唱連盟や石巻好文館高と市桜坂高の生徒、市民有志らによる追悼合唱に続いて亀山紘市長が式辞を述べる。橘慶一郎復興副大臣、安住淳衆院議員や木村忠良市議会議長らの追悼の言葉がある。震災で実母を亡くした雄勝町の徳水利枝さん(57)=一般社団法人雄勝花物語代表理事=が遺族代表の言葉を述べた後、参列者が献花し、哀悼の意を示す。

 追悼式会場への無料送迎バスを運行し、JR石巻駅前や石巻あゆみ野駅、総合支所ほか、大規模な復興公営住宅などを結ぶ。

 追悼式会場とは別に、市役所や雄勝総合支所、遊楽館など6カ所に献花場を設け、一般の献花を受け付ける。時間は午前8時半〜午後5時。


■東松島市 

 追悼式を午後2時半から、市民体育館で開く。政府主催の8周年追悼式を中継して黙とうなどをした後、渥美巌市長があいさつし、市議会の阿部勝徳議長らが追悼の辞を述べる。野蒜地区の内海徳彦さん(45)が遺族を代表して言葉を述べ、参列者が献花する。

 市は遺族や行方不明者の親族、一般参列者用に630席を用意する。申し込みは不要。

 駐車場は体育館前(身障者用)と、体育館裏、市図書館の前と東隣に計約250台分を用意する。

 市は、会場までの臨時送迎バスを2ルートで運行する。時刻は(1)午後1時40分大曲市民センター、1時50分赤井地区体育館(2)午後1時半野蒜市民センター、1時45分鳴瀬庁舎の予定。


■女川町 

 追悼式は午後2時、町総合体育館で開く。一般参列者用に約800席を用意する。

 須田善明町長が式辞、町議会の木村公雄議長らが追悼の言葉、遺族代表が慰霊の言葉を述べた後、参列者が献花する。

 会場周辺に臨時駐車場を設けるほか、JR女川駅前バスターミナルを出発して町総合体育館に向かうワゴン車が午後1〜2時、20分間隔で運行する。ワゴン車は式典終了後も町総合体育館を20分間隔で発車する。

 当日は、女川町役場の海側に昨年完成した慰霊碑でも献花ができる。


2019年03月11日月曜日


先頭に戻る