「北限のオリーブ」がオイルに 石巻で試食会 鑑定士、品質に太鼓判

石巻産のオリーブオイルを試食する参加者たち

 東日本大震災からの復興の象徴としてオリーブの特産化に取り組む石巻市は、昨秋収穫した実で作ったオリーブオイルの試食会を20日、同市中央2丁目の「いしのまき元気いちば」で開いた。2014年に試験栽培を開始し初めて搾油したオイルで、出席者は味や食材との相性を確かめた。

 亀山紘市長や市北限オリーブ研究会のメンバー、市内の飲食店関係者ら約80人が出席。石巻産のパプリカやネギといった野菜のグリル、すしなどにオイルを付けて味わった。

 試食したイタリア料理店「ベル・コルポ」の阿部純一代表(50)は「香りが若く、新鮮さを感じる。創作意欲を駆り立てられる」と評価。「松竹」の阿部久利社長(46)は「意外とすしに合う。店で使ってみたいが価格が懸念材料」と話した。

 栽培指導を受けている香川県小豆島の農業生産法人「アライオリーブ」の荒井信雅代表(59)によると、石巻産のオイルは酸味が少なく、ポリフェノール量は国際基準の倍ほどあるという。オリーブオイルの鑑定士資格を持つ荒井代表は「世界的にもスペシャルAランクの品質」と太鼓判を押す。

 市は14年から5年間で雄勝、北上、河北、網地島の4地区に1665本を植樹し、昨秋は約84キロの実を収穫。搾油はアライオリーブに依頼し、2.4リットルを採油した。今秋までに北上地区へ搾油機などを備えた加工施設を整備する予定で、オイルは来年の商品化を目指す。


2019年03月22日金曜日


先頭に戻る