ご当地キャラ「イシノマキマン」、震災復興に一役 広がる賛同の輪

販売するイシノマキマンのグッズの前で今後の活動に意欲を燃やす斉野さん

 名刺や領収書など各種印刷や看板なども手掛ける「ビヨンド」(石巻市鹿妻南3丁目)の斉野浩一代表(52)が、ご当地キャラクター「イシノマキマン」を通して、石巻の活性化に尽力している。2015年8月にイシノマキマンを誕生させて以来、着ぐるみを着て各種イベントに参加する一方、文房具などのグッズを販売し、知名度アップに貢献している。こうした活動に市内の企業が次々賛同し、輪が広がっている。

 イシノマキマンは、白い雑種犬「イーヌ」が人の応援を原動力に感動すると、青いヘルメットをかぶった「イシノマキマン」、赤いマントの「イシノマキマンSUPER」と3段階に変身する設定。

 着ぐるみも作り、イベントの盛り上げにひと役買っている。ノートや消しゴム、クリアファイル、マグネットステッカー、缶バッジなども商品化し、人気を集めるようになった。

 特に車に張るステッカーは「赤ちゃん」「子ども」「孫」「宝物」が乗ってます−と4種類を用意。ドライバーの目を楽しませている。商品の売り上げの一部は市に寄付している。

 かわいいキャラクターに加え、「みんなで楽しくイシノマキを良くしたいんだ。」のキャッチフレーズも反響を呼び、東日本大震災からの復興を目指す企業や病院が賛同。

 市内の洋菓子店がチョコパイの販売を始めたのを皮切りに、ISSビジネスサポートセンター「I−Biz」(石巻市開成)の吉田真一センター長・産業復興支援員(61)の橋渡しで、スーパーや水産加工会社、病院なども参入。イシノマキマンのPRに努めている。

 ビヨンドは2011年2月に自宅の一室で開業。1カ月後の震災で大きな被害を受けたが、取引先などから支援、応援もあって2カ月後に営業を再開。この時の多くの励ましが、イシノマキマン誕生のきっかけになったという。斉野代表は「後押ししてくれた多くの皆さんの力をエネルギーに活躍するキャラクターを生み出したいと思った」と振り返る。

 今年は大型客船の相次ぐ入港や来年の東京五輪などを控え、訪日外国人客(インバウンド)も増えることが予想される。斉野代表は「多くの人に喜んでもらえるよう頑張っていきたい」と話している。


2019年04月09日火曜日


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