大災害への対応強化 石巻消防署に高度救助隊

がれきの中を映す救助用器具の訓練を実演する高度救助隊員

 石巻消防署に15日、仙台市を除き県内初の「高度救助隊」が発足し、運用を開始した。高度救助隊の条件を満たすために必要な資機材を整え、同署の特別救助隊を昇格させた。特別救助隊は東日本大震災や昨年9月の北海道胆振東部地震などで救助活動を行っていた。救助体制の強化により、大規模災害発生時の対応に期待が高まっている。

 高度救助隊は、特別救助隊の装備に、高度救助用器具を装備した救助工作車を加えた救助隊。石巻地区消防本部が、暗闇の中を暗視できる装置や地震発生を事前に警報する機材などの高度救助用器具と、救助工作車1台を導入し、高度救助隊運用の体制を整えた。導入費は1億7000万円で、国の緊急消防援助隊に関する補助金を充てた。

 消防本部で行われた発足式には消防関係者約60人が出席。鈴木芳一消防長が「誇りと使命感を胸に、住民の安全・安心のためさらなる技術向上に努めてほしい」とあいさつした。この後、隊員たちが救助工作車と高度救助用器具を用いて訓練を実演した。

 高度救助隊には専門教育を受けた隊員14人が所属し、7人ずつ交代で勤務する。佐藤潤隊長(43)は「住民の安全・安心な生活のために訓練に励み、どんな現場でも不撓不屈(ふとうふくつ)の精神で救助に励む」と話した。

 この日、石巻東消防署には特別救助隊が新たに配置された。同本部で救助隊があるのは、東松島署の特別救助隊と合わせて3カ所となった。


2019年04月16日火曜日


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