ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 石巻・鈴木環境建設が大賞

鈴木環境建設が東松島市に建設したボスエコプラスの住宅
表彰を受ける鈴木社長(左)

 石巻市の鈴木環境建設が、省エネルギー性能に優れた住宅を表彰する「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2018」(一般財団法人日本地域開発センター主催)で大賞に選ばれた。県内企業では初の受賞。躯体(くたい)の断熱性能とエネルギー設備の組み合わせによる総合的な省エネ性能が評価された。

 受賞したのは同社が昨年から展開する住宅シリーズ「both eco+(ボスエコプラス)」。密度が高い高性能の断熱材を適材適所に使うのに加え、窓ガラスはトリプル構造にし、躯体の断熱性能を高めた。

 住宅内の空気循環にも工夫を施す。北欧スウェーデン製の全熱交換器を採用し、換気による熱のロスを抑制。ダクトやファンで冬は天井の暖気を、夏は床下の冷気を室内に循環させる。季節ごとの日差しを計算し、ひさしや袖壁の長さ、角度も調整した。

 断熱性能の指標となるUA値(外皮平均熱貫流率)は0.23で、宮城県の基準0.75を大幅に下回った。住宅内の室温を安定させることで、快適で環境負荷の小さい住環境を実現した。

 同社は2012年1月の設立以降、石巻地方を中心に約60棟の住宅を手掛けてきた。引き渡し後も住宅の温度や湿度、エネルギー使用量といったデータを収集。大学の研究者らとも協力し、独自の工法を研究している。

 ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーには、全国の大手住宅メーカーや工務店などから約300件の応募があり、大賞には鈴木環境建設など3社が選ばれた。同社は昨年まで6年連続で特別優秀賞に選ばれていた。

 表彰式は3月25日、東京都内で開かれた。鈴木貞良社長(58)は「快適な住環境のためには手を抜かない。今後はより多くの家族に住んでもらうため、性能を維持しながらコストを下げる手法を考えていきたい」と話した。


2019年04月16日火曜日


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