近藤さん、石巻・本家秋田屋の庭園を曲に カナダで来月披露

曲になった、新緑の庭園の木々を眺める近藤さん(手前)と浅野さん

 石巻専修大人間学部教授で作曲家の近藤裕子さん(63)が、石巻市の桜の名所の一つ、本家秋田屋=立町2丁目=の日本庭園をテーマにした曲「緑蔭〜尺八と箏のために〜」を作曲した。6月にバンクーバーで開催される日本とカナダの交流演奏会で披露される。日本の伝統文化を発信するほか、石巻のPRにも一役買う。

 近藤さんは「石巻の皆さんにも聴いていただける機会を設けたい」と話している。

 演奏会はバンクーバー・インターカルチュラル・オーケストラ「VICO(ビーコ)」が主催する音楽週間の一環として、7日に開かれる。民族楽器を使った音楽が演奏されることから、近藤さんに白羽の矢が立った。日本から近藤さんを含む6人が招待されており、「緑蔭」は国内外で活躍する演奏家が奏でる。

 近藤さんは「樹齢約100年のしだれ桜やソメイヨシノが咲き誇る庭園の素晴らしさに一目ぼれし、作曲したくなった」と話す。四季折々の顔を見せる庭園の中でも、桜が散った新緑のころに歩く心地よさを音楽で表現した。半年ほどかけて完成させた曲(9分)は「琴と尺八のための楽曲で、静かなBGM」と言う。

 近藤さんは「韓国、香港に次ぐ海外での演奏会になりますが、自分の作品が少しずつ海外で聴いていただく機会が増えてきたことはうれしい」と笑顔を見せる。さらに「縁があってバンクーバーで披露する機会を得ましたが、ぜひ石巻の市民の皆さんにも聴いていただけるよう関係者の理解と協力でイベントを考えたい」と希望している。

 観桜時期に庭園を一般公開している秋田屋の浅野香純さん(66)は「庭園が曲になるとは考えたことがなかったので、ありがたい。近藤先生と相談し、ぜひイベントの開催を検討し、追随したイベントも考えていきたい」と語り、曲の誕生を喜んでいる。


2019年05月10日金曜日


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