全国の中高生が被災地視察 地元中学生と意見交換も 石巻、女川

生徒同士で意見を出し合ったワークショップ

 東日本大震災の被災地の現状を知り、教訓を学ぼうと全国各地の中高生が12、13の両日、「被災地視察ツアー」として、女川町と石巻市を訪れた。東京、千葉、熊本などの中高生、教員のほか、ボランティアら約60人が参加。石巻中など地元の中学生も加わり、同年代で意見を交わした。

 13日には女川町のまちなか交流館で、「SDGs だれ一人取り残さない社会を作るには」をテーマに、原因や解決策をまとめるワークショップを開き、グループごとに分かれて発表を行った。

 「震災の教訓を受け継ぐため、若者と被災者が関わり、生の声を聞く機会が必要」「フェイクニュースなどの情報の混乱を防ぐ手段を設ける」「高齢者や障害者、外国人に、避難時の情報共有や、食べ物などの課題が残る。多様な人々を受け入れる体制が必須」などの意見が出た。

 須田善明町長による、女川の現状やこれからの課題、構想についての講話もあった。

 熊本県の高森東学園義務教育学校8年の古沢諒成さん(13)は「災害時の判断や行動をしっかりする必要があることを、学校で伝えていきたい」と述べた。

 石巻中2年の勝又心帆さん(13)は「石巻や震災について自らも学び、他地域の人に知ってもらう機会になった。今日知ったことを生かしてもらいたい」と話した。

 同校3年の四野見英さん(14)は「同年代の人の意見をもらい、改めて地域を見つめ直すきっかけになった。教訓がどう受け継がれていくのか興味がある」と語った。

 視察ツアーは、日本フィランソロピー協会の中高生を対象にした「チャリティーチャレンジプログラム」の一環として実施した。


2019年05月16日木曜日


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