しょくば拝見>家具販売・家具のイトウ(石巻市中里2丁目)

地域に根ざした営業を続ける伊藤社長(右)と従業員

<客に喜ばれる店づくり>

 2年前に店舗を全面リニューアルし、店名を「家具のイトウ」から「LIFE STYLE SHOP(ライフ・スタイル・ショップ)伊藤家具」に改めた。品ぞろえもてこ入れし、クッションやごみ箱などの雑貨類を増やした。

 4代目の伊藤陽一社長(46)は「家具店にありがちな入りづらいイメージを変えたかった。気軽に店内をのぞいてほしい」と期待する。

 1933年の創業時は、石巻市立町でたんすなどの塗装をなりわいにしたという。漆器などの販売も手掛け、徐々に小売業に特化。地域の家具店として定着し、88年には現在の本店をオープンした。

 東日本大震災で本店が津波に襲われ、1階にあったソファやじゅうたんなどが被害を受けた。老朽化していた立町の店舗を閉め、本店に商品を集約。約1カ月後に営業を再開した。

 伊藤社長は「被災した家具の買い替え需要があり、地震で傷ついた商品も利益度外視で販売した。流通が止まって仕入れができず、一時は店が空っぽになった」と振り返る。

 仕入れでは品質を重視し、価格やデザインも吟味する。接客を担当する菅野とし子さん(65)は「お客さまの家を見ることはできないので、家族構成やデザインの好みをよく聞いて商品を提案する」と話す。

 伊藤社長は「商売で大事なのは、いかにお客さんに喜んでもらえるか。今後もそのための店づくりを続けていく」と語った。

 ■会社概要
 1933年、石巻市立町で伊藤社長の曽祖父の市郎さんが創業。従業員は20代から70代で、販売、経理、配送などを担当する9人。伊藤社長は2011年の東日本大震災後に父の正彦さんから社長を引き継いだ。資本金1000万円。石巻市中里2丁目1の11。0225(95)1100。


2019年06月11日火曜日


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