サーカス学会を立ち上げ 石巻出身の作家・大島幹雄さん

大島幹雄さん

 石巻市出身のノンフィクション作家大島幹雄さん(65)=横浜市=が「サーカス学会」を立ち上げる。設立総会が29日、東京・新宿の早稲田大戸山キャンパスで開かれる。大衆性で豊かな文化空間をつくりあげてきたサーカスを、楽しみながら一つの学問として確立させる。

 大島さんは早稲田大を卒業後、ソ連からサーカスを招聘(しょうへい)する会社に就職。9年間勤務した後、プロデューサーとして制作会社に就職。昨年まで30年間、サーカスの仕事に携わり、ロシアや東欧などからサーカスを招聘した。サーカス関連の著書も多く「海を渡ったサーカス芸人」や「サーカスと革命」「サーカスは私の<大学>だった」「明治のサーカス芸人はなぜロシアに消えたのか」などがある。中でも「サーカス学誕生」は、サーカス学という視点を新たに提示した研究書として関心を集めた。

 サーカス学会は、子どもからお年寄りまで、あらゆる社会層を引き込むサーカス文化の魅力を多くの人々に発信するのが目的。

 大島さんの呼び掛けに、ロシア文化学者の桑野隆さんや大道芸人の矢熊進之助さんらが参加。29日午後3時からの設立総会では、桑野さんが「文化空間のなかのサーカス」の題で記念講演するほか、サーカス映画(スロベニア)の傑作を上映する。

 活動内容として(1)機関誌の発行(2)公開講演会(3)サーカス学ゼミ(4)サーカス情報の発信と収集(5)世界のサーカス団体との交流−を考えている。

 大島さんは「サーカス学会をつくることを、ずっと思い描いていた。越境しながら、人を楽しませるエンターテインメントがサーカス。サーカス学も、学ぶことの楽しさを大事にしながら、開かれた学びの場にしていきたい。サーカス好きはもちろん、誰でも参加して」と話す。

 大島さんは、石巻若宮丸漂流民の会事務局長としても、日本人で初めて世界一周した若宮丸漂流民の顕彰に努めている。

 連絡先は090(2207)8185。


2019年06月13日木曜日


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