東松島市教委、小学校卒業式の服装調査 66%が洋装を支持

 小学校の卒業式での児童のはかま姿を巡り賛否の議論が起きている東松島市で、市教委は9日、保護者と教職員を対象に実施した服装に関するアンケート結果を公表した。卒業式の服装について保護者の7割近くが洋装を支持、和装は1割にとどまった。教職員は和装の回答がゼロだった。

 市教委はアンケート結果を今週中に文書で保護者に通知する。統一見解は示さず「過度の負担にならないなど基本的な方針はあるが、各校ごとに保護者が考えるべきこと」として判断を委ねた。

 アンケートは5月9〜17日に市内全8校の保護者1629人を対象に実施。1403人が回答し、回収率は86.1%だった。

 卒業式の服装について「洋装」は66%(923人)、「和装」が10%(138人)、検討中は24%(342人)だった。

 選んだ理由(複数回答)を聞くと、洋装は「歩行や所作がしやすい」が58%(534人)、「和装は費用が高い」が43%(401人)、「和装は華美になりすぎる」が20%(186人)が上位だった。

 自由記述で、和装は「準備が大変で子ども自身の負担になる」「トイレ(の使用)なども慣れない」との意見があった。

 和装を選んだ理由は「一生の記念になる」が71%(98人)、「本人の希望」が51%(70人)、「和装の良さに触れさせたい」が28%(38人)など。

 自由記述では「個人の自由を尊重すべきだ」「着物は日本の文化、民族衣装だ」との意見が寄せられた。

 教職員144人の意向も調査し、洋装は70%(101人)、どちらともいえないが30%(43人)。和装はいなかった。洋装を選んだ理由は「歩行や所作がしやすい」など保護者とほぼ同様の傾向を示した。

 志小田美弘教育長は「締め付けのきつい和装で体調を崩す可能性など、子どもの過度の負担を懸念することが分かる。あるべき姿は保護者が適切に判断すると思う」と述べた。

 卒業式の和装に関し、渥美巌市長は昨年の市議会12月定例会で「華美ではないか」と問題提起した。アンケート結果について「さまざまな意見があるのは承知しているが、義務教育段階での費用や華美を気にする保護者が多いのも事実だ」と述べた。

 昨年度の卒業式は全8校のうち、赤井と鳴瀬桜華は和装の児童がいなかった。


2019年07月11日木曜日


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