開通!潮風トレイルを歩く(4) 女川町

大六天山へと続く尾根から万石浦を見下ろす

<雄大な景色、空気が爽やか>

 女川町は大きく3区画に分かれる。(1)万石浦の東海岸−大六天山頂上−女川港の南側にある小乗浜(2)小乗浜−中心市街地(3)清水町−石投山−雄勝峠−奥清水渓流の森だ。逆にたどることもできる。

 (1)を万石浦から巡ってみた。同町針浜の水産加工会社「ヤマホンベイフーズ」から東側の狭い舗装路へと入り約1キロ。未舗装になって200メートル。大きい高圧鉄塔が目の前にそびえる場所から、急坂を上る。途中から足場の悪い、がれきがごろごろする道へとつながる。道幅はわずか2メートルほどで、片側は傾斜のきつい崖になっている。転落防止柵やロープもないので慎重に進む。落石、倒木も多い。トレッキング靴を用意したい。

 鉄塔から20分ほどで、海抜約210メートルの尾根に出る。万石浦が眼下に広がり、東には女川町浦宿地区まで視野に入る。「みちのく潮風トレイル」の標柱があり、正しいルートだと分かりホッとする。

 初めて訪れる人には、環境省が発行している詳細なマップが必需品だ。携帯電話も尾根に出るまでつながりにくい。できれば複数で山に入ることが望ましいし、事前に家族や知人に連絡しておく必要性を感じた。低い山とはいえ、けがなど予期せぬアクシデントには万全を期したい。

 (2)は津波の力、被害の大きさを肌で感じてほしい。横倒しになったままの旧女川交番は、震災遺構として保存される。また、海との共存を掲げた復興のシンボルである商店街「シーパルピア女川」では休憩、食事ができる。

 (3)は緩やかな傾斜の山道を巡る。ただし石投山(456メートル)の頂近くは急勾配。山頂からは出島、金華山を抱く太平洋を望める。安野平(あんのだいら)とを結ぶ林道は渓流が並走し、空気が爽やかだ。


2019年07月14日日曜日


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