桃生の紅茶、G20夕食会で提供 製造元あさひ園「とても名誉」

G20の首脳夕食会で提供されたキタハ

 石巻市旭町の「お茶のあさひ園」が同市桃生町産の茶葉で生産する国産紅茶「kitaha(キタハ)」は、6月28、29日の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)で各国首脳らに振る舞われた。紅茶では唯一の選出で、あさひ園は「東日本大震災で被災した石巻を元気にしようと開発した商品。世界の舞台に選ばれてうれしい」と喜ぶ。

 キタハは28日夜、大阪迎賓館で開かれた首脳夕食会で、食後の飲み物として提供された。日本ソムリエ協会の田崎真也会長が飲料を監修し、全国から集めた国産紅茶の中からキタハを選んだ。

 あさひ園にはG20前に、東京のレストランからパーティーで使う紅茶に採用されたと連絡があったが、何のパーティーかは知らされなかった。夕食会後に外務省がメニューを公表。翌日に来店した客から「G20で提供されていた」と聞き、初めて分かったという。

 キタハを担当する、あさひ園の日本茶アドバイザー日野朱夏さん(27)は「最初はびっくりして信じられなかったが、すごく名誉で光栄」と喜ぶ。東京のレストランに連絡したところ、田崎会長から電話があり、「全国から集めた紅茶の中で味と香りが一番良かった」と言われたという。

 キタハはあさひ園の社長で朱夏さんの父、雅晴さん(63)が3年がかりで開発した。東北初の国産紅茶で、2017年6月に発売。桃生町の鹿島茶園で自ら摘み取り、鮮度が落ちないようすぐに静岡県の加工場に持ち込み、発酵させている。

 桃生町は商業生産の北限とも言われる。寒さに耐えた茶葉は甘みが強いのが特徴で、紅茶への加工にも適しているという。朱夏さんは「いずれは紅茶の加工場を石巻に設けて、発酵も自分たちで手掛けたい」と語る。

 キタハは、あさひ園や「いしのまき元気いちば」などで販売する。茶葉は20グラム入り540円、ティーバッグは5個入り540円。

※お茶のあさひ園 https://r.goope.jp/asahien


2019年07月15日月曜日


先頭に戻る