しょくば拝見>木工制作・木遊木(東松島市大塩南)

木工品を通し、末永く人と木が共有できる空間づくりを目指すスタッフたち

<木と人間の共存目指す>

 東松島市内の工房に足を踏み入れると、木の香りが伝わってくる。職人が高度な技術を駆使し、家具などの木工作品を手作りで、手際よく仕上げる。

 経営理念の根底に、木と触れ合い、木に学び、木と生きる−がしっかりと根を張る。遠藤伸一代表取締役(50)は言う。「木の魅力を引き出し、質感を大切にしながら森と人の共存を探りたい。自然を壊すのも人間ならば、修復できるのも人間だ。安全安心で暮らしの空間に溶け込むような木工作品を心掛けている」

 室内外で使える木工作品を手掛ける。ほかでは触れる機会が少ないインドネシア産の「ウリン」という天然木を主に活用する。硬質で、港湾や岸壁のデッキに使用されるほどの高耐久性が特徴だ。白アリなどの害虫に強く、防腐、防虫剤といった薬剤を使うことがなく、人や環境に優しい素材でもある。

 大型の木工品だけでなく、積み木といった遊び心のある作品もある。スタッフの渡辺剛志さん(42)は「大量生産ではない一点物。作り手にとっても心が弾む」と言えば、熊谷和華さん(22)も「作品を通して人のつながりの輪が生まれる。モノ作りの魅力だ」と力を込める。

 東日本大震災のがれきを活用した小物も制作し、女優の藤原紀香さんも愛用する。5月には東京都内のアークヒルズでワークショップと展示即売を行い、評判を呼んだ。木遊木は復興に歩む被災地の姿を全国に発信する担い手でもある。

■会社概要
 木遊木工房として2004年に創業。10年に株式会社を設立し、社名を木遊木(もくゆうぼく)に変更した。資本金100万円。スタッフ3人。テーブルやいす、本棚といった家具から、ウッドデッキ、ベンチ、フェンス、パーゴラ、遊具など幅広い木工品を制作する。木工に関する教室やワークショップも開く。東松島市大塩南14の10。090(5185)8357。
https://www.facebook.com/mokuyuboku/


2019年07月15日月曜日


先頭に戻る