水上車いすで海水浴 障害者に「夏」プレゼント 石巻市北上・白浜

介助を受けながら水上車いすで海水浴を楽しむ障害者

 厳しい暑さが続く中、市民団体「石巻ユニバーサルビーチ」(野津裕二郎代表)は4日、重度障害者に海水浴を提供する活動を石巻市北上町の白浜海水浴場で行った。水に浮く特殊な車いすを使い、障害者は海水に体を浸し、気持ちよさそうにして涼んだ。

 昨夏に続く取り組みで、今年は石巻、東松島、登米の3市から8人の障害者と、医療・福祉のボランティア関係者50人が参加した。

 砂浜には通常の車いすの移動が容易なように特製マットを敷設。障害者は救命胴衣を装着して浮きの付いた水上車いすに乗り移り、10人ほどのボランティアに介助されて波打ち際などで海水浴を楽しんだ。

 障害のある次男宏太さん(13)と参加した母の水沼直美さん=石巻市成田=は「幼い頃は私一人で移動させることができたが、体が大きくなると難しく、海水浴は久しぶり。みんなといると安心するのか、表情が穏やかだ。楽しい夏の思い出になり、感謝したい」と話し、活動の継続を願った。

 白浜海水浴場での障害者の海水浴は、地域住民や家族らも理解を示して全面的に協力。市民団体側は今回、価格が約30万円という水上車いすの経費を何とかやりくりして購入し、対応した。野津代表は「海水浴場の通路のスロープ化などまだまだ課題がある」と話す。市民団体側はハードも含めて調査を進め、障害者が自由に海水浴ができる環境整備や行政との連携の在り方を探りたい考えだ。


2019年08月06日火曜日


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