東松島・宮野森小に10万円寄付 福岡のNPO法人役員

児童の成長を願い寄付金を贈る今村理事長

 福岡県春日市のNPO法人の役員が4日、東日本大震災後に東松島市野蒜地区で採取した実から育てた松を贈り交流する地元の宮野森小(児童124人)に10万円を寄付した。役員は「子どもたちが困難を乗り越え、健やかに成長してほしい」と話し、寄付は今後も継続する考えだ。

 寄付したのは、広葉樹の植樹で災害に強い山林づくりを手掛けるNPO法人「星のふるさと」の今村次美理事長(66)。妻陽子さん(66)と東松島市を訪れた。

 宮野森小での贈呈式には6年生26人が出席。今村理事長は「大きな希望を持ち、将来に力強く向かってほしい」と期待し、寄付金を贈った。児童を代表して伊藤由悠(よしはる)君(11)は「大切に使い、有意義な学校生活にしたい」と感謝した。

 寄付金の使途について村岡歩校長は「学力向上や特色ある総合学習の教材購入などを検討し、充実した教育活動を展開したい」と語った。

 今村理事長は本業の日本茶販売で20年ほど前から東北地方を訪れていた縁もあり、2011年の震災直後は東松島市内でボランティア活動をした。

 心が癒やされ好きだったという野蒜地区の松並木は壊滅したが、そこで海水につかった松の実を見つけて採取、自宅で発芽させ大切に育てた。苗木は「希望の松」として17年、同校に植樹。現在は約3メートルの高さに育っている。

 今村理事長は、法人活動のイベントで募った寄付金で「希望の松基金」を設け、これまでに熊本地震などの被災地の小学校に贈った。11月には北海道地震で被災した小学校に届けるという。


2019年09月11日水曜日


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